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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

喪失・咆哮・再生・希望  【2&2周年記念ライブを終えて】 




2013年10月19日(土)のブログを読み返した。
2&ワンマン直前にSayaが突然脱退し、一人取り残された少女がそれでもワンマンライブを決行。そう、この日は2&が一人となった出発点でもあり、Saki+ファン全員=2&というコンセプトが掲げられメンバーが日々増え続けていく期待と不安と熱い想いがたくさん詰まった大事な日でもある。
この日のライブで一番最初に披露された曲が『片眼のLiliy』。
この曲は元々SakiとSayaの二人で披露されるはずだった。タイトル通り片眼をもがれることとなった2&の絶唱絶叫は、今でも聴いた者の肌に打ち付けられている。

そして2015年10月16日(金)。新生2& 2周年記念ライブで1曲目に披露されたのもこの『片眼のLiliy』だった。
2年前とは比べ物にならないほどパフォーマンス力も向上し、特に歌唱力は別人のようだ。

アイドルは何かを失うことで光り輝く。
ももクロは震災と早見あかり脱退という喪失に立ち向かうように躍進し続けた。
AKB48も多くのメンバーが卒業しているし、ハロプロメンバーも青春時代を犠牲にしてそれをパフォーマンス向上に費やしている。

なぜ喪失したアイドルが光り輝くのか。それは誰もが喪失や後悔の時に強烈な生を体感してきたからだ。
大事なものを失った時、いかにそれが大事だったのか実感し、「あの時ああしていれば」という後悔の炎に焼き尽くされる。

片眼を失ったLiliyは、喪失と後悔に焼かれながら「誰か私を助けて」と叫んだ。
その叫びは多くの2&ファミリーを仲間にし、アイドルの心も動かすこととなった。
(この日参戦したダイヤモンドルフィーのしらいしゆのは2&Sakiが一番好きなアイドルで、語っているだけで涙があふれ出すほどであった)


2曲目に披露されたのは『限界圧縮人形』。
今年発売されたファーストアルバムの曲順通りになっている。
『LIVE IDOL ARTIST』は2&をテーマとしたコンセプトアルバムだ。
【参照】2&コンセプトアルバム『LIVE IDOL ARTIST』がすべてを超える

片眼を失い、限界まで押しつぶされた少女がリミッターを解除する。
3曲目に披露されたのが『兎の奴隷とカシオペア』であり、この曲は奴隷となった兎がただひとつ神様からどこまでも跳べる後ろ足をもらいカシオペア座まで飛翔する、という内容だ。リミッターを解除した2&がどこまでも突き抜けていくと予感させる楽曲である。

4曲目は『未来を』。
恋愛曲にも聞こえるが、2&が歌うとSakiとファミリー全員のことを歌っているように思える。

というように、2周年記念ライブのセットリストは2&の歴史と応援しているファミリーに向けた感謝が込められているのがわかる。


大切なものを喪失し、ただ叫ぶことのみを許され、そして再生していく。
アイドルは我々の感情を揺さぶる。
それはアイドルが自分の双身であるかのように思えるからだろう。
大切なものを失い続け、ただ叫ぶしかない日々であるにも関わらず、それでもあえて生きている我々にとって、アイドルは自分自身のようでもあり、ありえたかもしれない未来を突き進んでくれている希望でもある。


そしてこの日初披露された『2つ虹』というギター弾き語りの曲の一節にこうある。

「雨上がりの 空に二つの虹が咲いたよ」

絶望の先には二つの虹が待っている。
それは、「君と僕の未来を」きらきらと彩ってくれる。

まだギターを練習して一ヶ月ということだったが素人目には一ヶ月でこれだけ弾けるようになるのかと驚いた。
でも「もっとうまく弾けた」と不満げな表情のSakiはとても微笑ましかった。
静かに、そして力強く歌い上げたその歌声は皆の胸に届いただろう。

2年前に「誰か私を助けて!」と叫んだ女の子の姿はもうなく、ただそこには我々に希望を見せてくれる女の子がいるだけだった。
予定外のアンコールで披露されたのは『ネガポジmonster』。
ファミリーみんなが手をつなぎ「ほらまた今日が始まった」と締めくくられた。
その「今日」はとても希望にあふれた「今日」だった。




偶想Dropワンマンライブからアイドルが売れるために必要なことを学ぶ 



今、『ザ・ノンフィクション』の「貧乏アイドル漂流記」を見ながらこのブログを書いています。

岡山や大阪などが舞台となっていて、それぞれ主人公たちは過酷な状況に置かれています。
東京はとても異常で、この番組に登場するアイドルたちのような極貧生活を送るような状況にはなりにくいと思われます。
もちろんそれには、それなりのパフォーマンス能力、カリスマ性とまではいかないまでも人を惹きつける何か、それとある程度のルックスなどが必要です。
これらがあれば日々生きていくのに困らないぐらいの生活はできるのではないでしょうか。
例えば撮影会をすれば生活費に困らないでしょう。ですが撮影会をしているだけではファンは拡大していきません。ファンは撮影した写真を宣伝のためにネットに上げることをあまりしません。

東京はインディーズアイドルが生きていくための土壌が出来上がっていて、地方よりもはるかに生きやすい。だけど無数にいる東京アイドルの中から勝ち抜いていくのは実力と運と運営能力が備わっていないといけません。
毎日のようにアイドルが辞めていき、毎日のように女の子がアイドル界に足を踏み入れています。


「売れる」とは一体なんなんでしょう。
メジャーアイドルで言えば48グループのようなCD売上100万枚や、ももクロのような日産スタジアムソールドアウトや、ハロプロのような全国ツアー開催などでしょう。
インディーズアイドルの場合ワンマンライブでZeppTokyoを埋めたと聞くと、売れたなって思われます。

出版業界では「10万部売れるためには1万部売れなければならない」と言われているそうです。1万部売れたことが大きな宣伝効果になる。
ですがインディーズアイドルの場合、単純にワンマンで100人呼べたから次は200人に、とはなりません。
500人呼べたのにそのまま微減していきいまいち突き抜けないアイドルもいれば、1000人呼べたのにやがて解散してしまうグループもいます。

「売れる」とは何か。
先日とあるインディーズアイドルのライブを見て、「売れるためには売れるための行動をしてはいけないのではないか?」という疑問が確信に変わりました。
そのアイドルとは偶想Dropです。


■ 「売れる」ために必要なこと

アイドルは3つの要素で構成されています。
「パフォーマー」「運営」「ファン」です。
パフォーマーはステージに上がって歌ったりする人です。運営はパフォーマーがステージに上がるまでの仕事をこなす人です。ファンはお金を払う人です。

先ほど「売れるためには売れるための行動をしてはいけない」と書きました。
わかりやすく言うと、利己的ではいけない、ということです。

パフォーマーが自分の事しか考えず、運営も自分の利益のみ追っていて、ファンも自分だけが気持ちよければいいと思っている。
このアイドルは売れるでしょうか。
莫大な資本金や巨大なスポンサーがつかない限りは売れないでしょう。
これとは逆に、パフォーマーがファンと運営のためにパフォーマンスしていて、運営がパフォーマーとファンのために尽くし、ファンがパフォーマーと運営のために応援していたらどうでしょう。
売れなきゃおかしいでしょう。この「売れなきゃおかしい」と思わせる感覚が大事だと思います。
ここには理屈が入り込んでいません。がんばってる奴が報われない世の中なんか腐ってる、と思えるのは理屈じゃなくただ単純に「そうじゃなきゃおかしい」からです。売れなきゃおかしいから売れなきゃおかしいわけです。
一方パフォーマー、運営、ファンがみんな利己的な場合、売れない理由は説明できます。それぞれが負けたくないために勝ちに行く一手を打てず均衡状態にあり、拡大していかないので売れないだけです。
『囚人のジレンマ』を想像すればわかりやすいでしょう。
お互いが協調すれば一番大きな利益を得られるにも関わらず、出し抜かれるのを恐れて自分が損しない手を打ってしまう。みんなが損をしない手を打ってしまうことによって大きな利益を得られない。

理屈で言えば最善手を打つしかない。でも最善手を打つことでみんなが不幸になる。
まさにこの社会が陥っている状況です。その縮図が「三者とも利己的なアイドル環境」です。

理屈ではなく、自らが損をする手をなぜか三者が打つ。その利他性によりみんなが幸福になる。
目指すべき社会がこれであり、偶想Dropはその光を見せてくれました。


■ 数値化できない幸せを選ぼう

今回のライブはファン(偶神と呼ばれる。ももクロで言えばモノノフ。偶想Dropの神であるはずなのにビンタされたり水かけられたりしてる人たち)が新宿BLAZE集客600人という運営の目標のために必死に動いたようです。
動画作成、ポスター作成、呼びかけなどを行っていて、ある人は「仕事だと会議とかですごく時間がかかるのに、動画もポスターもみんな協力して数日で完成させてすごいと思った」と言っていました。
無償でここまでやるのは理屈じゃありません。ただやりたいからやっているのでしょうし、それでパフォーマーも運営もファンも喜んでくれたら何よりだ、と思っているのだと思います。

そして驚いたのが運営から発表されたニューシングルの仕様についてです。
「複数枚購入を否定し続ける偶想Dropは、ニューシングルを1枚買うと3枚同じCDがついてきます」
爆笑でした。と同時に大変感心しました。
CDを買った人は3枚を誰かにあげなければならないのです。しかもドルヲタ仲間ではかぶってしまうため、新たな層にあげるしかなくなります。
逆ねずみ講と言いますか、六次の隔たりと言いますか、映画『ペイ・フォワード』的と言いますか。

スタンレー・ミルグラムという学者が手紙を使った実験で、6人以上を介して渡していくと世界中の誰にでも届くという概念を発見しました。これを「六次の隔たり」と言います。これがフェイスブックなどのSNSの思想になっているわけですが、これに近いことがこれから起きようとしているのではないか、とワクワクしてしまいます。
映画『ペイ・フォワード』では、受けた善意をその相手ではなく別の3人に与えることで世界が幸福になる、と考えた少年のお話です。

利己的ではなく利他的。
理屈ではなく理解不能。
売れるためには、売れるための行動ではなく、損をする行動を取らなければならない。
自分が笑うために行動するのではなく、誰かを笑顔にすることで自分も笑顔になる。

偶想Dropワンマンはこれらが結実したものだったと思います。
パフォーマー、運営、ファンの「相手のため」を思っての行動はらせん状に増幅していき、デビュー1年で500人越えという形となりました。


1000円もらったから1000円返すような社会は衰退していきます。
いくらかわからない恩をもらったからいくらかわからないけど自分ができる限りのことで返す。

あの素晴らしいライブを見て、まだまだ日本は何度だって這い上がり続けると確信しました。
幸せになれないだのなんだのとウダウダ言ってる奴がいたら肩を叩きながらこう言ってやろう。
「偶ドロ見に行こうぜ」と。



『二輪咲き』とは誰のことか 【LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-感謝祭】 


■ リリウムが与えた衝撃

「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」感謝祭初日を観劇しました。

モー娘。に興味を持ち『リリウム』がおもしろいという情報を得たのでDVDを拝見したところ、あまりの衝撃に度肝を抜かれその後ずっと『リリウム』という舞台に心を持っていかれました。
その感謝祭に参加できるということで大変嬉しかったです。しかも『二輪咲き』という短編舞台、キャスト全員のトーク、劇中歌のライブと大変豪華な内容でした。
それをリハーサル1日で作り上げたメンバーとスタッフさんはほんとすごいと思います。本気度が凄まじい。
リリウム感謝祭を2日こなしたあとは今年行った舞台「TRIANGLE -トライアングル-」の感謝祭も控えており、モー娘。メンバーの体力、持久力、記憶力、パフォーマンス力などなど底知れなさに恐怖すら覚えます。


この記事では『二輪咲き』についての想いを中心に感謝祭の感想を書いていきます。
『LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-』とそれに関連する作品、そして『二輪咲き』の内容に触れるのでご了承の上お進みください。

キーワードは「二輪咲き」とは誰と誰のことなのか、です


■ 二輪咲きのあらすじ

『リリウム』は登場人物に花の名前がつけられています。そして劇中歌では「永遠に咲き続ける花を作ろうとした庭師」が物語の象徴として歌われます。
庭師とはソフィー・アンダーソンのことなのか。それともソフィーを不老不死にしたクラウスのことなのか。

『二輪咲き』は『リリウム』の前に起きた出来事を描いています。
シルベチカ(小田さくら)がまだ生きているころのお話であり、マリーゴールド(田村芽実)がクランに初めて来た日でもあります。
そしてピーアニー(野中美希)がソフィに殺された日です。

シルベチカが『リリウム』でのリリー(鞘師里保)のように記憶があいまいになっており、リコリス(飯窪春菜)という親友と行動を共にします。シルベチカとキャメリア(中西香菜)が恋人同士のように仲睦まじく、クランのみんなは二人が恋人であると認識しています。
キャメリアのことがどうやら好きらしいチェリー(石田亜佑美)はシルベチカに真相を問いただします。二人は恋人同士なのか、と。
するとシルベチカは「違う」と答えます。

リコリスはシルベチカに脅すように「キャメリアは渡さない」と宣言します。
そしてリコリスとキャメリアは抱きしめ合い、リコリスはこうお願いします。
「私のことを忘れないで」と。
キャメリアはこう返します。
「当たり前じゃないか。シルベチカ」と。

ここでシルベチカが見ていたリコリスは実はシルベチカの別の人格であるとわかります。
つまりひとつの茎に咲いた二輪の花とはシルベチカとリコリスのことであるというオチとなります。


キャメリアとの恋を忘れていくシルベチカと、キャメリアへ恐ろしく執着していくリコリス。
一緒に見ていた連れは、イニシアチブで記憶が操作され薄れていくのに抗うようにして生まれたのがリコリスという人格なのではないか、と考察していました。だからキャメリアに異常な執着を見せます。なるほどな、と思いました。

ではもしシルベチカが塔から投身自殺を謀った時、そばにリコリスがいたとしたら、と想像します。
シルベチカは自分が塔から落ちて死ぬ夢を何度も見ると言います。リコリスは「イレギュラー」という予知夢を見ることができる存在がいることを告げます。
リコリスはシルベチカ自身がイレギュラーであると思い込ませ、いずれ塔から落とそうと思っていたのではないでしょうか。
ひとつはキャメリアとの嫉妬から。リコリスがいくらキャメリアを愛していたとしても、キャメリアが見ているのはシルベチカの顔です。
そしてもうひとつの理由は永遠に死なないヴァンプのクランでただ一人死ぬことでキャメリアがずっと忘れないように刻印を残したのではないでしょうか。


シルベチカとリコリス。この二輪がやがてクラン崩壊のきっかけとなるのでした。


■ 二輪咲きは誰のことなのか

前項ではシルベチカとリコリスがタイトルに込められた『二輪咲き』を意味する、と書きました。

ですが「2」はこの二人だけを指すのではないと思われます。

『デビルマン』の不動明と飛鳥了、『ジョジョの奇妙な冒険』のジョナサンとディオなど、同じ境遇にありながらもなぜか善と悪の二つの道に分かれる物語を描いた作品は数多くあります。

そう考えるとファルス(工藤遥)とソフィー・アンダーソンが決定的に分かれてしまった二輪咲きでもあるのではないでしょうか。
不老不死となってしまいファルスと名乗るソフィーと、不老不死になる前のソフィー。

ピーアニーが不死であるか実験し殺してしまい腹心である竜胆(譜久村聖)に「あなたは私たちからすればTRUMPです」と告げられてしまいます。
ソフィー・アンダーソンを不老不死にし、最も忌むべき存在であるTRUMPと同じであると言われてしまったファルス。

この日から『リリウム』に描かれた日までピーアニーを含めておそらく5人を殺すというハイペースになっていったのは、きっとこれが原因なのではないでしょうか。


そして劇中歌を披露するライブパートでは全曲をほぼ順番通りに歌ってくださいました。
それはファルスがクランを失い、その後長い間眠りについた時に見た夢のようです。
『リリウム』では2番目に披露された『Eli, Eli, Lema Sabachthani?』という曲が感謝祭では一番最後に披露されました。

遠き日を慈しむかのようなファルスの元にリリーが現れます。
死んでしまったと思っていた最高傑作のリリーが出現し、衝撃とともに優しい笑顔を浮かべるファルス。
一方リリーは永久に恨むべき存在を見つけたという冷たい怒りに満ち満ちた表情を浮かべています。
永遠の命を与えられてしまったファルスは永遠の友と出会え、永遠の命を与えられてしまったリリーはかつてのソフィー・アンダーソンのように死ねない身体にした人物を永久に恨むために探し続けたのでしょう。

リリーとファルスという二輪咲きは永久にひとつになることはありえないのです。


■ 神よ、なぜ私を見捨てるのですか?

最後に披露された『Eli, Eli, Lema Sabachthani?』はヘブライ語で「我が神、我が神、なぜ我を見捨てたもうや」という意味だそうです。
キリストが最期に言った言葉だと言われています。

ファルスはなぜ最後にこれを夢想したのでしょうか。
キリストは死ぬということが神に見捨てられたととらえ、ファルスは永遠の命を得ることが神に見捨てられていると感じている。
救いのないという点では同じです。

『リリウム』とは永遠に繰り返されるはずだったクランでの日常が崩壊する瞬間を描いた物語です。
であるならば、「感謝祭」と題されたこのステージも、永遠に孤独であると思われたファルスの日常が崩壊する兆しを描いているのではないでしょうか。
『Eli, Eli, Lema Sabachthani?』とかつてを夢想しつつ嘆くファルスの元に現れたリリーは、すべてを共有できる親友であり、神に見捨てられたファルスにとって神以上の存在として出現したはずです。


『リリウム』という物語がこのような形で終わったのは素晴らしいと思います。
ここに書いたことはあくまで想像の域を出ませんが、リリーがファルスと出会い、ファルスを憎むことでファルスと同じ道を歩んでしまうのか、それともまた別の道を歩むのかなど、語るべき点はいくらでもあります。


リリウム感謝祭を拝見できた幸運に感謝し、作り上げてきたスタッフさんと出演者さんに最大限の賛辞を送ります。


アイドル脱出ゲーム 


先日「アイドル版食べログのような口コミランキングサイト ドルログ(仮)」について提唱しましたけどまったく賛同が得られませんでした。
絶対社会の役に立つと思ったんですけどね。

ということで今回は「アイドル」と「脱出ゲーム」で何かおもしろいアイデアは無いかなと思い至りました。
なぜならさっきエビ中だった鈴木裕乃ちゃんと松野莉奈ちゃんが出演した『ジョーカーゲーム』という脱出ゲーム的な映画を鑑賞したからです。
りななんがかわい過ぎて物語どころじゃなかったですが、思ってたよりもずっとおもしろかったです。
裕乃ちゃんのあの演技力だからこそ騙された、って感じです。
ぜひご視聴くださいませ。

あとすごい細かいことだけど頭に矢が刺さって口から血を吐くって無いと思うんですけどどうでしょ。
口から血を吐くってことは、口の中が傷つくか、喉が傷つくか、肺が傷つくか、ってパターンだと思うんですけど。


ということで「アイドル×脱出ゲーム」の可能性について考えたいと思います。


まず単純なパターンとして、「アイドルと一緒に脱出ゲームを楽しむ」というものがありますね。
秋葉原に脱出ゲームができたらたぶんこういうコースができるんじゃないでしょうか。
でも何度も脱出ゲームにチャレンジしてるアイドルは答え知ってるから嫌なヲタの時は早々にクリアしちゃったりしてね。
逆に、わざとクリアしないで長引かせようとする人の対策として、30分以内にクリアできないとチェキ没収ののちツイッターで公開、などにするとスリリングになるのではないでしょうか。


次に思い浮かぶのは、アイドルをテーマにした脱出ゲームです。
アイドルが謎解きクイズを考えたり、アイドルにまつわる脱出部屋にしたりと、これは豊富なバリエーションが考えられそうです。
実際エヴァンゲリオンとか進撃の巨人で脱出ゲームがありますから、このような感じでアイドル版を作ればいいのかな、と。


他にはアイドルが脱出ゲームに挑んでいるのを映像として見る、という楽しみ方もあるでしょう。
これは番組の企画とかでありそうですね。
ただお化け屋敷などと違い画面だけ見ていてもつまらないものになりそうです。
数分間黙って考え込んでたりとか。


これらを掛け合わせると、例えば「ももクロ大好きアイドル大集合 ももクロの謎を解け!ももクロ脱出ゲーム」となりますね。
アイドルが3人一組になってももクロ脱出ゲームに挑むと。
優勝するとももクロと『サラバ、愛しき悲しみたちよ』が踊れます。
まだサラバなのかよ。


ということで誰もが考えつきそうなものを書いてみました。


アイドルが脱出ゲームに挑む。アイドルが脱出ゲームを作る。
大きく分けるとこの二つの楽しみ方しかないのでしょうか。

ということでこの二つを混ぜて、アイドルが作った脱出ゲームを他のアイドルに解かせる、という「脱出ゲーム関ヶ原」という企画を考えました。

脱出ゲームのクオリティと、脱出するまでのタイムで競い合います。
美しく解ける脱出ゲームであり、かつ解けるまでに時間がかかるものがいい。
優勝したアイドルはメジャーアイドルと共演のチャンス!

しかもこの大会の画期的なところは、ヲタが票を買って好きなアイドルに投票できたり、結局スポンサーがついてるアイドルが優勝するところです。
イベンターさんはぜひこの「脱出ゲーム関ヶ原」を開催してみませんか!?


「アイドル」という社会現象が社会文化になるために 

アイドルのことばかり考えている。

『闇金ウシジマくん』の作者がドルヲタをテーマに読み切りを発表したそうだ。掲載されているヤンマガを買おうとしたらサイフを家に忘れていた。

7月5日放送の『ザ・ノフィクション』では秋葉原のカタモミ女子とそのファンを取り上げた。

ドラマ『デスノート』では主人公の設定が地下アイドルファンというものに変更されています。

アイドルを描いた小説『武道館』が話題だし、その作者である朝井リョウやマツコ・デラックス、女優の松岡茉優などがハロプロ好き、モー娘。好きを公言している。

℃-uteが10周年を迎え、Negiccoは12周年を迎える。
一方で1年に満たず脱退したり解散するアイドルがあとを絶たない。


『アイドル感染拡大』ではアイドルを取り巻く環境に焦点を当てることでアイドル界全体の活性化を期待しつつ、そこから浮かび上がってくる社会について読者がより深く思いを馳せることを狙った。
僕は基本的に社会が良くなることを望みます。
アイドルが世界を刷新することを本気で信じてるんだけど、この社会が崩壊したらアイドルが存続できませんので、社会の存続を最優先に望むのは当然のことです。

現在『アイドル感染拡大』の売上を発展途上国の女の子に寄付するプロジェクトを行っておりますので、ぜひ下記のリンク先をお読みくださいませ。
『アイドル感染拡大』の売上を寄付いたします


『アイドル感染拡大』の編集を行っている時はハロプロのことを全然知らなかったんですが、もっと早く知ってたらさらに多角的なアイドル評論本が出来上がっていたことでしょう。
赤字の大打撃から立ち直れてないのでもう本は作れませんが執筆はしたいのでどなたか誘ってください!


■ 道重さゆみのプロデュース能力

ハロプロを知るとももクロ運営の改善点がいろいろ見えてきます。
もっともっとすごい存在になれるのに、とやきもきしてしまいます。
早く手を打たないと取り返しのつかないことになりそうで怖いです。


さて、まずはハロプロの顔でもあった「道重さゆみ」について考えてみたい。

道重さゆみを意識するようになったのは卒業を発表してからです。
いろんなアイドルが大騒ぎしていたので、道重卒業ということの重大さを知りたくなりました。
連れからハロプロを勧められていた時でもあったし、モー娘。の鞘師里保ちゃんは顔だけ知っていてかわいいなと思ってたのでMVとかいろいろ見てみようと思いました。


道重さゆみは自分のことを一番かわいいと思ってて口が達者な奴、ぐらいの印象しかなかったのですが、いろいろ知っていくと印象とはまったく違うことがわかりました。
テレビ向けには「さゆが一番かわいい」というキャラを演出しているのですが、舞台裏などでメンバーと一緒にいるときはメンバーに対して何回も「かわいいかわいい」と言っています。
しかも鞘師里保ちゃんのことが好きみたいで虎視眈々と唇を狙っていました。
(道重卒業公演では鞘師ちゃんの唇にキスをしていて、それに照れる鞘師ちゃんが最高にかわいかったのでLVで見てて大いに沸きました)

道重さゆみはモー娘。のことが大好きで、モー娘。のために人生の半分を懸けてきたと言っても決して過言ではありません。
卒業後メディアはおろか目撃情報もほぼありません。
それは自らが卒業することでモーニング娘。'15が完成すると考えていたかのようです。
多くのモー娘。ファンは「やっぱさゆがいないとダメだな」と思ってもいないと思います。
もちろん既存のメンバーが努力に努力を重ねたからこそ、とも言えますが、その下地を作ってきたのは間違いなく道重さゆみですし、メンバー間の仲の良さや、どこまでも成長をやめない姿勢、どんなに歌やダンスが苦手でも高度なスキルに食らいついていくという心構えなどはきっと道重さゆみから伝承されたものだと思います。


リーダーが道重さゆみから譜久村聖に代わりました。
譜久村聖もモー娘。のことが大好きで(それ以上に嗣永桃子のことが大好きなようです。運営から一緒に着替えたりするのを禁止されるほどのガチヲタとの噂)、道重さゆみの卒業公演の時に「モー娘。を好きな気持ちは道重さんにも負けません」と宣言してくれました。

責任感が強くさらにクレバーでもあり、しかも柔らかい雰囲気の持ち主なので今後モー娘。をより良いグループにしてくれると思います。

メンバーが入れ替わるというのは悲しいことなんでしょうけど、残ったメンバーが成長していくという大きな利点があったんですね。


■ ももクロと在宅化について

話は変わりましてももクロについてです。

れにちゃんが「ももクロの妹分、弟分とか言っているグループもいますが、私は認めていません。今のところ非公認です」と語ったそうです。
こんなことがニュースの記事になるなんてすごいですね。

一部ファンが過剰に反応しているようですけど、これを聞いた後輩グループは喜んでると思いますがいかがでしょう。
メンバーが喜んでるとしたらファンは何も言う必要はありませんよね。

まず記者会見の場で後輩グループの名前が出ることがまず嬉しいでしょうし、「妹分、弟分を名乗りたいと言ってくれたらいい」ということはつまり交流の機会がもっと欲しいということでもありましょうし。

れにちゃんはアイドル相手だと緊張しちゃうかわいらしい女の子です。
なのであまり騒がずに後輩グループの次の手を待ってみてはいかがでしょうか。

僕の希望は「だったらスタダフェスで対バン勝負じゃい!」ということになってしゃちほこの菜緒ちゃんあたりが食ってかかる場面が見たいのですがいかがでしょうか。


ももクロは動画が削除されてきているらしいです。
はまった当初は大量の動画を貪るように見て「いつかはライブに行きたい!」と強く決心したものですが。
最近現場数を控えめにして在宅化している僕ですが、「在宅化できるかどうか」というのはアイドルにとってとても重要な問題だと思います。
メンバーの人数、時間、会場のキャパなど様々な問題で現場に行ったのに満足度が得られないファンというのはどうしても生まれてきてしまうでしょう。
一番前と一番後ろとでは席の価値が全然違います。
後ろの席にしてはチケット代が高いと感じる人も当然いるでしょう。1万円の価値は人それぞれです。

そこで一つの選択肢として在宅化というものがありますが、動画が充実しているというのはとても大事だと思うんですよね。
レギュラー番組があるということも大事です。
これらの拠り所をぜひ重要視していただきたいです。



■ アニメとアイドル

地下アイドルとファンを描いた漫画『ミリオンドール』がアニメ化されました。
3人組の地方アイドルと東京のソロアイドルの対決の他に、在宅ヲタと現場ヲタの対決というものも描かれています。
僕は在宅も現場もどっちも大事だと思っていて、好きであればファンだと思っています。
在宅向けコンテンツの充実は今後重要になるのでアイドル運営さんはしっかり考えておく必要があります。



『ラブライブ!』や『アイカツ』など、アニメからアイドルやアイドルファンになる人たちも今後ますます増えてくることでしょう。
志が高いアイドルを支えるには、高い管理能力や運営能力を持つ事務所と、知識と熱量と成長努力を兼ね備えたファンが必要になってきている時期だと思います。

アイドルと政治に共通するのは「参加」と「自治」が必要であることです。
ただ与えられたものを何も言わず受け取っているだけでは衰退していきます。
今の日本を見ればわかるでしょう。
原発もオリンピック問題も雇用問題も少子化もいじめや自殺問題にいたるまで、共通して「参加」と「自治」がなされてこなかった結果です。
自分の得意分野を伸ばしたり、不得意な分野について知る努力をするだけでも状況は変わってくるはずです。


■ アイドルの『食べログ』、ドルログ(仮)の可能性

今アイドル界は様々な方面から注目されています。
これをバブルで終わらせたくありません。
アイドルが文化としてもう一段上に昇格し、より多くの人たちが笑顔になるためにも、アイドルだけではなく運営もファンも成長し続けなければならないのです。


そこで最近ふと思ったのがアイドルの『食べログ』みたいなサイトが作れないか、ということです。

ライブアイドルやグラビアアイドルのイベントを地区や日付で検索できるのはもちろん、400字以上のレビューを投稿できたり5点満点で採点もできます。
物販時のメニューや主な活動場所なんかも載せておくといいでしょう。

例えば今新宿にいる人が2時間ぐらい時間が空いた時に「ドルログ(仮)」で検索することで、近場のライブハウスで行われている3.5点のアイドルを見に行くことができるということです。
友人を誘う時も「このアイドル4点だから行こうぜ!」と言えるわけです。
「ドルログ(仮)に選ばれたアイドル」として表彰するのもいいかも知れません。
あまりに点数が低いから行ってみたらヲタが現場を荒らされたくなくて低く採点してた、ということもありえますね。

アイドル情報のまとめ化・簡略化、アイドル趣味への敷居を下げる、ファンのレビュアーとしてのスキルが上がる、運営が相対評価を目視化できるなどなど、多くの利点があります。

アイドルが社会現象から社会文化へとステージを上げるための一つの手段として「ドルログ(仮)」が機能するはずです。

ということでみんなで「ドルログ(仮)」を作りましょう!
プログラマーとかスポンサーとか何もかも足りないので賛同していただける方はお声おかけくださいませ。



『アイドル感染拡大』の売上を寄付いたします 



■ 寄付のきっかけ

セガのスマホゲーム『チェインクロニクル』をプレイしているのですが、このような記事が公開されました。
(参照記事:ネパールで発生した大地震被害に対する支援について

早い話が、200万円+ユーザーの課金アイテム購入分全額を寄付します、とのこと。

『チェインクロニクル』の世界は様々な種族が主人公の行動をきっかけに仲間になっていき人類滅亡を阻止する、という物語になっています。
さらにこのゲームはコラボイベントとして様々なゲームやアニメなどともコラボしており、ゲームの世界に閉じておらず、いろんな人たちと関わることが大事だということを教えてくれます。
ですので今回の寄付も『チェインクロニクル』の世界に沿った対応だと感じました。


そこで僕も何かできないかと考えました。
ももクロ評論を始めたきっかけは文化評論家の宇野常寛さんに影響を受けたからなのですが、宇野さんの『リトル・ピープルの時代』では利益の全額を3.11の被災地へ寄付すると発表していたことを思い出し、それを『アイドル感染拡大』で行おうと思いました。


■ 寄付先について

寄付する団体についていろいろ考えました。
『チェインクロニクル』にならいネパール地震の支援をしようかとも考えましたが、支援を必要としている対象は常に多様に存在していると思い、ネットで検索してみました。
そこで一番目をひいたのがこちらの団体でした。

参照リンク:プラン・ジャパン「Because I am a Girl」

女の子の生きる力を支援する団体です。
僕自身女の子が大好きですし、女性に対して常々尊敬の念を持って行動できるよう心がけています。
それに『アイドル感染拡大』という本は女性アイドルを取り上げており、「アイドルに触れることでみんながアイドルになっていくのだ」というテーマを掲げています。

アイドルになる可能性を持つ女の子たちが若い内に死んでしまったり、勉強する機会を奪われてしまったりするのを少しでも止めることができれば、と思いこの支援団体に寄付することにしました。

ももクロから学んだことを広めるきっかけになればなと思います。


■ アイドル感染拡大とは何か

ももクロ論壇第3弾『アイドル感染拡大』はライブアイドルに焦点を当てたアイドル文化評論誌です。
こちらに前書き、後書き、目次を載せていますのでご参考ください。

参照:アイドル感染拡大 まえがき、目次、あとがき


今回の寄付企画に賛同し、本に興味を持っていただいた方は以下の販売サイトでお買い求めください。
※さかもとからの手売りも寄付に含まれますのでお気軽にお声お掛けくださいませ。

『アイドル感染拡大』販売サイト

送料、梱包雑費、販売サイト手数料などを差し引いた売上を全額寄付いたします。
※変更点がございますので下記をご覧ください。

なお、この企画はすぐにでも行おうと思い執筆陣には何も相談しておらず、責任編集者である僕が独断で行っていることですので、ご意見のある方はこちらにお寄せください。
その他ご意見もどしどしお寄せくださいませ。



訂正と結果報告について


プラン・ジャパン「Because I am a Girl」への寄付についてですが、5月中の『アイドル感染拡大』のサイト売上をすべて寄付しようと思ったのですが、寄付サイトを調べるとどうやら毎月継続的に寄付することが条件のようでした。

ですので売上と寄付の条件を変更させていただきます。

・毎月1,000円寄付
・2015年5月からの売上冊数により寄付期間が決まる


【5月は6冊販売いたしました】

端数分を切り上げて5,000円分(5ヶ月分)寄付することとします。
6月以降も売上分を寄付継続に充てさせていただきますので今後ともよろしくお願いいたします。

【7月は1冊販売いたしました】(2015.8.1追記)

6月は1冊も売れず。どうしたことでしょう。
7月は1冊お買い上げいただきましたので端数分を切り上げて1ヶ月分の寄付を追加させていただきたいと思います。
今後とも寄付継続のために何卒よろしくお願いいたします。

【8月は1冊販売いたしました】(2015.9.1追記)

8月は1冊お買い上げいただきましたので端数分を切り上げて1ヶ月分の寄付を追加させていただきたいと思います。
今後とも寄付継続のために何卒よろしくお願いいたします。

【9月は1冊販売いたしました】(2015.10.1追記)

9月は1冊お買い上げいただきましたので端数分を切り上げて1ヶ月分の寄付を追加させていただきたいと思います。
今後とも寄付継続のために何卒よろしくお願いいたします。

【10月は10冊販売いたしました】(2015.11.1追記)

10月は10冊お買い上げいただきました。
発売から一周年ということで半額セールを行ったおかげで普段よりも多くお買い求めいただけました。
本当にありがとうございます。
4ヶ月分の寄付を追加させていただきます。
今後とも寄付継続のために何卒よろしくお願いいたします。

【11月は2冊販売いたしました】(2015.12.1追記)

11月は2冊お買い上げいただきました。
誠にありがとうござます。
今後とも寄付継続のため何卒よろしくお願いします。


笑顔あふれる社会の一歩として

ももクロ論壇責任編集 さかもと




2&コンセプトアルバム『LIVE IDOL ARTIST』がすべてを超える 




2015年3月11日。2&初のアルバム『LIVE IDOL ARTIST』がついに発売となりました。そしてこの日は2&Sakiの誕生日でもあります。
震災の日にそれを突き破るかのように生まれた傑作がこのアルバムです。
3月11日という日に生まれたSakiちゃんの宿命と、それに抗う生き様が刻み込まれた1枚です。
タイトルにあるようにライブアイドルアーティストとしての成長物語が描かれているのですが、3月11日という日により必然的に閉塞的なこの日本を覆そうともがいているようにも見えてきます。

それはこのアルバムの曲順にも表れていて、最初の3曲『片眼のLiliy』、『限界圧縮人形』、『ネガポジmonster』は歌詞の内容が暗く、それ以降は段々前向きな歌詞になっていきます。
そしてこの曲順のおかげで『ネガポジmonster』のラスト「ほらまた今日が始まった」という歌詞がネガティブからポジティブに転じているのに気付くでしょう。
単体で聴くと「嫌な毎日がまた始まってしまった」とも読み取れるのですが、アルバムのコンセプトとして通して聴くと、鍛錬の果てに日常の奇跡的な美しさを知った小さな身体の女の子が、日々を祝福しているようにも読み取れるのです。

このアルバムは2&をテーマにしたコンセプトアルバムなのです。


■ それは感情を与えるかのように編まれる

1曲目『片眼のLiliy』はSakiとSayaの二人組だった2&からSayaが抜けて初めて披露された曲です。
その出来事と相まって強烈に歌詞に物語が刻み込まれた曲になっています。
片眼となり、生きる価値が無いと言われ、幾つもの傷跡を持つという地の底からライブアイドルアーティストの物語は始まります。

2曲目『限界圧縮人形』でも押し潰されそうな少女が出てきます。
圧縮され続けて爆発寸前の少女は、抑えきれない衝動によりリミッターを解除してます。

そして3曲目『ネガポジmonster』になるわけですが、ここでは走って走って泣いても転んでも立ち上がってまた走り続ける少女が登場します。
『アイドル感染拡大』に収録した2&インタビューの記事タイトルを「ライブアイドルは泣きながら走り続ける」としたのですが、それはこの曲から名付けました。

3曲までが2&が立ち上がるストーリーとしても読めるでしょう。
片眼を失い、圧縮され、リミッターが外された少女が走り出す。目的地も決めないまま。


プロデューサーのDAICHI氏によるとSakiちゃんは感情表現が下手だと言います。
悔しくて泣くことはあっても嬉し泣きはほとんど無い。最初の頃はパフォーマンスも常に決められたことだけを淡々とこなすだけだったと。
2&は曲調がロックなのですが「ロック」とはなんなのかが全然伝わらない。
我々は「ロック」と聞くと、反体制や衝動や再現不可能性などが思い浮かぶと思います。でもハロプロやAKBを見てアイドルになろうとしたSakiちゃんに取って、ロックというものが理解不能だったのではないでしょうか。

歌詞を読むとSakiちゃんに感情を与えるかのように丁寧に繊細に言葉が編まれているのがわかります。
なので1stシングル曲『ネガポジmonster』が昔と今とでは印象が全然違うのです。「片眼」と「圧縮人形」を経てからの「ネガポジ」は感情が乗っているのです。


『ネガポジmonster』初披露


2014年2月




■ 瓦礫の山を飛び越えて宇宙へ

『兎の奴隷とカシオペア』、『○の理論』はどちらも宇宙について語られています。その間に『未来を』が入るわけですが、恋愛の曲である『未来を』もSakiちゃんが歌うことで恋愛を超えた何かを意味するように変化します。
それはわかりやすく言うと2&についての「未来を」歌っている、ということです。

『兎の奴隷とカシオペア』では人間様のために奴隷として生きていたか弱い兎がただひとつ人間様に抗う術である後ろ足によって様々なものを飛び越えて宇宙に到達する、という歌詞です。
そして2&の歌詞の宇宙観が優れているのは、カシオペア座にまで到達し元々いた自分を見つめ(もちろん地球すらも塵のようにしか見えないほど極小)、そこから再び等身大の自分に戻ることで真理の切れ端が手に入るという部分でしょう。

『○の理論』ではより仏教の思想に近くなります。
尖っている針も極大して見ると丸くなっていると悟り、すべては「円」なのだ、と気づきます。
そして人として生きることが喜怒哀楽にまみれ、それゆえに生きる意味に気づきます。人と人との円環なわけです。

この3曲は言わばSakiちゃんと2&ファミリー(ファン)について書かれたものだと考えることができます。
奴隷の兎は宇宙に出ることで自分の小ささと大きさに気付き、共に未来を作っていく仲間を獲得します。
とても観念的で寓意的ですね。

最初の3曲がネガティブ。
真ん中の3曲が2&としての方向性を示すもの。
では後半3曲はどんなテーマなのでしょうか。


■ いつまでもずっと

『ドリーム』、『リアル』、『ポッピングシャワーの雨』の3曲ですが、ベースとドラムが同じでギターとメロディが違う『ドリーム』と『リアル』は二つで一つの曲と言ってもいいでしょう。
そして『ポッピングシャワーの雨』では2&ファミリーの為にずっと負けないで走り続けるという覚悟を知ることができます。

『ポッピングシャワーの雨』には2&のライブ恒例の掛け声「情熱情熱情熱情熱、誰にも負けない」の動作が振り付けに入っています。
これは元々2人組だった時に出番前に行っていたものだそうです。それを今はステージ上で2&ファミリー全員で行います。このことからもSakiちゃんのファンに対する想いが伝わってきますが、『ポッピングシャワーの雨』の歌詞にはそれが愚直なまでに叩きつけられています。

「何も無い私だけどこれだけは叶えたい」
「あなたと約束 私誰にも負けないよ」
「私+あなた=何になる?」(その後ダブルアンド!のコール&レスポンスが繰り返される)

Sakiちゃんは自らをソロアイドルと自称しません。Sakiちゃん+2&ファミリーを併せて2&だからです。
今はまだまだ2&の人数が少ないけど、今後もっともっと増えていくでしょう。
Sakiちゃんの想い、2&としての想い、覚悟がたくさん詰まったアルバムです。

いつまでもずっと2&であり続け、2&から辞めることを許さない激情が込められた最初にして最強のアルバム。ぜひ多くの方々に聴いていただき、一刻も早く2&になっていただきたいです。


まだ誰も2&を知らない 【2&Saki生誕祭に向けて】 



3月11日(水)が2&のSakiちゃんの誕生日ということで、目黒鹿鳴館にてワンマンライブが行われる。
この日は生バンドでのライブで、しかも来場特典としてこの日発売開始の1stアルバムがもらえる。
なんてお得!

ということで少しでも多くの方にお越しいただきたいので、2&についてアルバム収録曲と共に紐解いて行こうと思います。
紐解くと言っても、2&について解析するということではありません。
なぜならタイトルに示した通り、僕にはある諦念のようなものがあるからです。
あえてこう言います。
僕たちは2&のことをまだ何も知らないのではないでしょうか。


■ 2&との出会い

僕が初めて2&を見たのは2013.5.12のクレヨン日記えいみちゃん生誕祭でした。
この時にPIECEというすでに解散した5人組アイドルにも出会っていて、初めて体験した地下アイドル現場に今でもかなり影響を受けているのがわかる。

その後2&にハマるわけですが第一印象はよくありませんでした。
この日でハマったわけではなく、それよりもPIECEのパフォーマンスに度肝を抜かれたわけです。
それは客席に降りてきて脚立の上に立って誘導棒で客をあおる、というものです。
ぜひ偶想Dropでもやるべきではないでしょうか!(笑)。

2&のロックの曲が肌に合ったので、CDが欲しかったんですけどまだ売ってませんでした。
この日は『ドリーム』『ネガポジmonster』『未来を』を披露してたと思います。
曲順は忘れました。
曲調は好きだけど「長いな」という印象でした。

『未来を』が特に耳に残り、2回目に見たときにどっぷりハマった、という感じです。


元々『リアル』という曲名だった曲が『ドリーム』という曲名になって「ちゃお」のアニメ『にじいろ☆プリズムガール』のイメージソングになりました。
そして新たに『リアル』という曲はドラムとベースは『ドリーム』と同じで、歌のメロディとギターを変えて生まれ変わりました。
今やライブに欠かせない曲となっています。

僕が初めて見たのは新宿Birthでの初披露でした。
フォーカスが狭まっていくような振り付けが印象的でした。


■ 2&の一人が辞め、代わりにファンが2&のメンバーとなる

3日後に2&ワンマンライブを控えた2013.9.25。Sayaちゃんが突然の脱退。
このまま2&は解散してしまうのか、と危ぶまれたが、Sakiちゃん一人でも2&を続けていくと決意しました。
ただえらく「一人なのに2&って名前は変だ」と気にしてたみたいです。
「Saki+ファン全員=2&」というコンセプトに変更することでSakiちゃんはステージ上で最高のパフォーマンスをし、ファンは2&のメンバーの一員として客席から見守ることになりました。

前まではSayaちゃんに合わせ、自分を抑えてパフォーマンスをしていたような気がしますが、脱退後は自由奔放に振る舞うようになりました。
僕はSakiちゃんに「厚底ブーツ脱いで身長低いことを武器にした方が売れるよ。トークもおもしろいから進行とか考えずにしゃべりまくった方が売れるよ」と言いました。
そしたら人気出てきたので今の2&人気は僕のおかげと言っていいでしょう!
という冗談はさておき、Sayaちゃん脱退後すぐに行われたワンマンライブで初披露された『片眼のLiliy』はまるで歌声から血が吹き出しているかのように僕らの全身に降り注いできました。
片眼を失ったリリーが「助けて!」と絶唱しているのはこの時のSakiちゃん自身の叫びにしか思えなかったのです。
実際には2人で披露するはずの曲だったと思うのですが、2&の物語のために生まれた曲としか思えません。


■ まるで怒ってるみたいに

その後『兎の奴隷とカシオペア』、『ポッピングシャワーの雨』、『○の理論』、『限界圧縮人形』と発表していくんですが、いずれもCD化はしておらず、基本的には初披露時の入場特典でCD-Rをもらえます。
3月11日に発売されるアルバムはこれらを新たに録音し直したものだそうですよ。

段々Sakiちゃんの意見が曲に反映されるようになっているみたいで、アイスのポッピングシャワー味が好きなのでタイトルに入ったり、「自我心」というSakiちゃん語が歌詞に入ったりしています。

また同時期に「偶想Drop」という後輩グループがデビューし、しかもセンターの咲ちゃんはSakiちゃんを尊敬しているということで、余計Sakiちゃんは気合い入りまくりのようです。

そのせいもあってか、Sakiちゃんの歌い方が段々ライブになってきました。
以前はCDのように正確に繰り返すような歌い方だったのが、最近は生身の肉声で、まるで何かに(自分自身に?)怒っているような、そんな歌い方になっています。
後輩ができたことが2&にとってすごく良い作用を及ぼしています。


■ Sakiちゃんの頭の中には何がつまってるんだろう

最近2&を見る回数がめっきり減ってしまいました。
なぜなら『アイドル感染拡大』の在庫が大量に余ってるからだよ!
1,000部刷ったら500部ぐらい余ったよ!
まだまだ販売中!

ということでこの本の表紙に2&を選びました。
今回はモデルを使いたいなと思って、Sakiちゃん出てくれないかな、と軽い気持ちで社長に話したところ「タダでいいですよ」というなんともありがたいお言葉。
2&のライブ写真やアーティスト写真なども手がけているカメラマンさんにお願いして(こちらもボランティア。ほんと恵まれているわたくし)日本青年館の近くで撮影しました。

『アイドル感染拡大』の売れ行き不調の原因はいろいろ考えられますが、まず「ももクロの本」なのかどうかわかりづらい点と、「そもそもアイドル評論なんて読まない」という点が大きいかなと。
第2弾のももクロ音楽論『イルミナーレ』もかなり苦戦したので予想はしてましたが、まさかここまで売れないとは。
それでも同人誌としてはかなり売れてるんですけども。
まぁ気長に完売を目指します。

ということでなぜ『アイドル感染拡大』の話をしたかと言うと、2&とももクロが符合するからです。

メンバーが脱退しパフォーマンスが向上。
日本青年館、中野サンプラザのステージに立ったことがある。
などなど。

『アイドル感染拡大』にはSakiちゃんへのインタビューも載せてます。
ライブアイドルというものに対しておもしろいインタビューになったと思います。


表紙はSakiちゃんと手をつないでる女の子二人という構図にしました。
これは『ネガポジmonster』にヒントを得ました。
そして『アイドル感染拡大』というタイトルにもつながっています。
アイドルに感染することで自身もアイドルになり、そして関わった人を笑顔にし、さらにアイドルが広がっていく。
Sakiちゃんと女の子二人(2&に来て誰なのか当てよう!)のおかげで唯一無二の素晴らしい表紙になりました。


ということで見るたびに進化をし続けるSakiちゃん。
共演者みんなに好かれるSakiちゃん。
突拍子もない事を言って我々の理解力を超越するSakiちゃん。
誰にも負けないSakiちゃん。

まだ誰も見たことがない場所へ、まだ誰も知らないSakiちゃんとなって飛んでいこう!
その時はカシオペア座にタッチしていこう!
18歳を最高に熱く駆け抜けたSakiちゃんはこれから一体どうなってしまうんだ!
これからもハラハラドキドキワクワクさせてくれSakiちゃん!


こうすれば売れるアイドルになれる!【地下アイドル編】 

この記事では地下アイドルが次のステップに進むために必要な項目を挙げていきます。
「地下アイドル」という単語に過剰に嫌悪感を示す人が一定数いるようですので、ここでは地下アイドルを、
(1)集客100人以下。
(2)CMやテレビ、雑誌の仕事よりもライブや物販がメイン。
(3)インディーズである。もしくは大手事務所ではない。
の3点すべてに当てはまるアイドルとして話を進めていきます。

今回の記事は『ちろうの指原莉乃本第三弾 アイドル<ヲタ>になる方法』に触発されて書きました。
詳しくは、『アイドル感染拡大』相互書評企画をお読みください。
こちらはまだまだ参加者募集中でございます。

『アイドル感染拡大』という本は、ももクロを中心にさまざまなアイドル文化を読み解くことでももクロのすごさを再確認するとともに、アイドルがいかに日本社会の構造を刷新していくかについて考え抜いて作った本です。

申し遅れましたが僕はその「ももクロ論壇」という集団の編集長をしておりますさかもとです。
これまでに『世界が感情を取り戻す ももいろクローバーZ論』『イルミナーレ ももいろクローバーZ音楽論』『アイドル感染拡大』の3誌を編集してきました。

アイドル感染拡大販売サイト

「世界が~」と「イルミナーレ」は絶版です。
電子書籍化を考えてますがどうやっていいのかわかりません。


はい、宣伝終わり。

ということで以下、売れるアイドルになるために必要なことを書いていきます。


■ こうすれば売れるアイドルになれる!

繰り返しますが、ちろうさんの本を読むとアイドルに必要なことがいろいろ載ってますのでおすすめです!
アイドルさんも運営さんもぜひ読みましょう!
では売れるアイドルになる方法を一緒に考えていきましょう!


● 黒髪であること

これはちろうさんの本にも同じことが書かれていますが、強調するためにここでも書きます。
あなたがグループアイドルの場合、全員が黒髪である必要はありませんが、8割ぐらい(例えば5人中4人)は黒髪でいる必要があります。
これは簡単な話で、黒髪好き、清純好き、黒髪=清純と思い込みがち、という人があなたが思ってる以上に多いのです。
付き合ったり結婚したりするのは別に茶髪でもいいんだけど、応援するアイドルは黒髪の方が良い、と思ってる人もかなり多いです。
それに「髪の色を変えれば売れるかも」というような浅はかな考えでは売れませんので、その意味でもわざわざ黒髪から他の色に変える必要はありませんね。


● メンバーと仲良くする

ダウンタウンが低迷し、さまぁ~ずやバナナマンが大人気になったのはなぜだと思いますか?
ダウンタウンは二人の仲が良くないことを売りにし世間を驚かせました。
当時はコンビは仲が良いのが当然だと視聴者は思ってました。ですが『ガキの使いやあらへんで』にて、お互いの連絡先や家の場所を知らない、と公言したのです。さらには楽屋は別々であることなども当然であるかのように言ったのです。
これにはかなり驚きました。
松本人志を尊敬していた堂本剛がKinKi Kidsでも同じことを公言しました。すなわちお互い連絡先は知らないと。

片や、お互いの誕生日を知っていて祝ったことを公言したり、楽屋も常に一緒のさまぁ~ずやバナナマンはとても人気です。
嵐も仲の良さがファンに知られていますね。

メンバー間の仲の良さというのは見ている人に如実に伝わります。
仲が悪い場合、それぞれ推しているメンバーを応援し、仲の悪いと思われるメンバーを敵視します。
つまりファン同士でも敵対してしまうことになります。これでは新規ファンが入りづらいですね。
「仲良きことは美しきかな」という言葉があります。
女の子同士が仲良くしているだけでファンは嬉しいものなのです。


● 頭が良くなければならない

これはもう絶対条件です。
「アイドルはかわいければ売れる」とか「ダンスや歌がうまければ売れる」と考えているような人はダメです。
なぜなら頭が悪いからです。
まだまだ全然売れていないと感じているあなたは「かわいくないから」とか「歌やダンスが下手だから」という言い訳にいまだに逃げているからこそ売れないのです。そこに気づかないからこそ頭が悪いと言えるのです。
頭が良くないと売れません。
「私より馬鹿なあの子は売れてる!」と反論したがるあなた!
その思考パターンが頭が悪いと言っているのです。
「なぜあの子の方が売れてるんだろう。良い所を盗まなきゃ!」と考えるのが頭の良さです。
出会った人すべてを師と思え、です。
何かを言い訳にしているのはモテない男と同じですよ。


● 聞く耳を持つ

「頭が良くなければならない」とつながってきますが「聞く耳を持つ」というのもとても大事です。
表現者として聞きたくない意見も飛び込んでくるでしょう。
「ブス」だの「下手くそ」だの聞かなくていい意見はもちろんあります。
でも批判をしっかり聞くというのはとでも大事なことです。
何もすべての意見を聞き入れろ、ということを言いたいのではありません。
焼肉チェーン店の『牛角』はアンケートで批判をいただくことを大事にすることによって店舗を拡大してきたそうです。
攻撃したいだけだったり、あなたのことを貶めたいだけの意見は聞かなくていいですが、あなたのためを思ってるけどあなたにとって痛烈な批判になっている場合は、一度どんな意見なのかをよく確認してみてください。


● 素直さ

これも「頭の良さ」「聞く耳」とつながってきますが、「素直さ」がとても大事です。
一度口に出して言ってみましょう。
「素直じゃないアイドル」と。
いかにも売れないでしょう。

特殊過ぎて例に出すのがはばかられますが、あえて言うと、ももクロのメンバーは全員素直さが売りと言っていいでしょう。
「素直さ」というのは「健気さ」とも関係しています。
そして素直な女の子は偉い人がいろんなことを教えてくれます。先輩にも好かれます。後輩も近づきやすいです。
結果的に誰からも愛される人物となるのです。


● リーダーは最年長じゃなく、しっかり者じゃないグループが大事

これはグループアイドルに限定されます。
グループアイドルのリーダーは最年長じゃない方が良いです。
しかもしっかり者ではいけません。
最年長じゃなく、どこか隙がある。これがリーダーには大事な素質です。

なぜかと言うと、最年長な人から注意されたら言い返せないじゃないですか。
しっかり者も同じ。しっかりした人、完璧な人に注意されたら逃げる場所がありません。
追い詰めるために注意していないのはわかりますが、注意される方はどこか逃げ道が欲しいものなのです。

そして最年長でもなくしっかり者でも無いリーダーがなぜ大事かと言うと、リーダーとしての成長が見込めるからです。
リーダーとして年上の人に注意しなければならない場面があったり、しっかり者じゃなかったのにリーダーとして切り替えていかなければならない、ということが人間的に成長させます。


● ご飯を食べているところを見せる

あなたが好きなドラマ、好きな映画、好きな漫画、好きなアニメはなんですか?
おそらくそのどれもに「食事シーン」があるはずです。
『ジョジョの奇妙な冒険』では主人公側は仲間みんなで食事をし、敵側は吸血鬼を吸収したり(第2部柱の男)、一人で汚らしく食べていたりします(第4部片桐安十郎)。
『天元突破グレンラガン』でも敵は食事しないのに対し、大グレン団の仲間たちは全員でおいしそうに食事をほおばります。
逆に、主人公側が逆境に立たされている時は孤独で汚らしく食べています(第6部空条徐倫)。

つまり、仲間で楽しそうに食事をしているシーンというのは見ている人に「主人公側、味方、幸福、勝利」などを連想させるのです。
逆に食事シーンが無かったり、孤独にジャンクフードなどを食べていると、「敵側、不幸、敗北」を連想させます。

それにかわいい女の子がみんなで仲良く何かを食べている映像というだけでも十分見る価値がありますので、ぜひ映像として残しておきましょう。



■ 最後に

以上のことを実践すると100人規模の壁を突破できる!かもしれません。
良い楽曲があるか、キャッチーで真似しやすい振り付けがあるかなどなど、挙げるとキリがありませんので、この記事で取り上げたのは回避しがちだったり気付きづらい点に絞りました。
行き詰まっていると感じたりがんばっているはずなのに報われないと思っているアイドルさん、運営さんはこの項目の中のどれか一つでも実践してみることをおすすめします。


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