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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

「わが家の歴史」のメッセージ 

三谷幸喜脚本の3夜連続ドラマ「わが家の歴史」をようやく見終えました。
合計で7時間近くあったと思います。
八女家の長女(柴崎コウ)を主人公に、周りの人たちの人生を描いた大河ドラマです。


「新選組!」での捨助(中村獅童)のような立ち回りを大泉洋が演じてます。
さまざまな職業を経て八女家に絡んでくる。

語りは役所広司。売れない小説家に山本耕史。手塚治虫役に藤原竜也など、三谷作品に出演したことがある俳優が多数登場する。
なかにはエンドロールで出演してたことを知る人もちらほら。


さて、このドラマのメッセージは簡単です。
それは「共同体を大切にせよ」です。

柴崎コウと長澤まさみの対比を見れば明らかです。

共同体を大切にする柴崎コウと、仲間を大切にしない長澤まさみ。
柴崎コウは貧しい生活からキャバレーの社長に見初められ優雅な生活になり、社長の死によって再び貧しい生活に戻ります。
その過程でさまざまな人物と出会う。

一方長澤まさみは、もともと上流階級の生活をしています。
みなが自分を慕ってると思っていて、慕ってくる人を切り捨てようが特に心を痛めません。
それが海の事故で一遍する。
一時記憶を失い、両親を亡くし、家も無くなってしまいます。
そこからストリッパーや売春婦になる。
ここでも仲間を作ろうとしません。

結局、柴崎コウの弟の愛により救われるのですが、柴崎コウの共同体に参加できず、みんなの前から姿を消します。


ラスト。
柴崎コウの息子の運動会のためだけに、みんな大事な仕事を放り出して駆けつけます。
「姉ちゃんのためだ」と。

柴崎コウの息子は大人になりこう語る。
「運動会でみんなが集まった写真は私の宝物だ」と。

共同体を大切にせよ。
幸福というのは共同体の中に存在する。
三谷幸喜の作品には、「仲間を大事にしろ」というメッセージが含まれることがある。
かけた恩が回り回って自分の大切な人に返ってくる。
それがとてもわかりやすく描かれています。
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テーマ: 日記 - ジャンル: 日記