実存浮遊
映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。
2010.04.20 Tue. 07:30 :edit
「考えない人」を読んで
宮沢章夫著「考えない人」を読んでいる。
これを読むと、なんと自分は過剰思考人間なのか、と思わされる。
例えばタクシー運転手だ。
宮沢章夫が乗り込み行き先を告げる。
ほどなくすると目的地とは別方向に進んでいることに気付く。
何か裏道があるのだと思いプロを信用しようとするも、どうしても遠回りになる。
そして宮沢章夫が「どこに向かってるのか」と聞くと運転手は「行き先聞いたっけ?」と答えた。
行き先もわからずに走り出すタクシー運転手。
何も考えていない。
ただ走り出した。
不安にならないのか。
不安というか、そもそもお前の職業はなんなんだ。
「考えない人」は危険な本だ。
宮沢章夫は「考えない」ことの素晴らしさを訴えてくる。
でも人は考えずに生きることなんかできない。
この本に登場する人物たちは特殊なのだ。
特殊だと思わないではいられない。
そしてとてつもなく考えない人は魅力的だ。
周囲を巻き込む迷惑さがある。
でも他人の迷惑を考える時点でもう「考えない人」にはなれていない。
よかった。
僕が普段目にする迷惑野郎は「考えてる」から見苦しい。
例えば電車。
ホームに到着し、まず車内から降りる人を優先し、そのあとで待ってた人が電車に乗り込む。
じゃないと狭いドアが混雑して時間が掛かってバカみたいだ。
でも迷惑な奴は降りる人を無視して必死に乗り込もうとする。
席に座りたいからだ。
考えている。しかもみみっちいことを考えている。
愚かしい。
ひどい奴になると絶対座れないほどの乗車率であるにも関わらず、降りる人を押しのけて乗ろうとする。
何があるんだ。その先に。
「考えない人」は危険だ。
そして、「自分の利益のみを考える人」はダサい。
「他人の利益を優先することが結果的に自分の利益につながると考える人」のみが正しい。
ロダン作「考える人」は地獄について考えているらしいが、そこまでしなくていい。
幸福な社会について考えよう。
これを読むと、なんと自分は過剰思考人間なのか、と思わされる。
例えばタクシー運転手だ。
宮沢章夫が乗り込み行き先を告げる。
ほどなくすると目的地とは別方向に進んでいることに気付く。
何か裏道があるのだと思いプロを信用しようとするも、どうしても遠回りになる。
そして宮沢章夫が「どこに向かってるのか」と聞くと運転手は「行き先聞いたっけ?」と答えた。
行き先もわからずに走り出すタクシー運転手。
何も考えていない。
ただ走り出した。
不安にならないのか。
不安というか、そもそもお前の職業はなんなんだ。
「考えない人」は危険な本だ。
宮沢章夫は「考えない」ことの素晴らしさを訴えてくる。
でも人は考えずに生きることなんかできない。
この本に登場する人物たちは特殊なのだ。
特殊だと思わないではいられない。
そしてとてつもなく考えない人は魅力的だ。
周囲を巻き込む迷惑さがある。
でも他人の迷惑を考える時点でもう「考えない人」にはなれていない。
よかった。
僕が普段目にする迷惑野郎は「考えてる」から見苦しい。
例えば電車。
ホームに到着し、まず車内から降りる人を優先し、そのあとで待ってた人が電車に乗り込む。
じゃないと狭いドアが混雑して時間が掛かってバカみたいだ。
でも迷惑な奴は降りる人を無視して必死に乗り込もうとする。
席に座りたいからだ。
考えている。しかもみみっちいことを考えている。
愚かしい。
ひどい奴になると絶対座れないほどの乗車率であるにも関わらず、降りる人を押しのけて乗ろうとする。
何があるんだ。その先に。
「考えない人」は危険だ。
そして、「自分の利益のみを考える人」はダサい。
「他人の利益を優先することが結果的に自分の利益につながると考える人」のみが正しい。
ロダン作「考える人」は地獄について考えているらしいが、そこまでしなくていい。
幸福な社会について考えよう。
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