実存浮遊
映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。
2013.12.28 Sat. 04:28 :edit
『天使とジャンプ』の感想
NHKにてももクロ主演ドラマ『天使とジャンプ』が2夜連続で放送されました。
ももクロのドラマと言えばなんと言っても『ももドラ』ですね。
杏果ちゃん主演の「コトダマ」が名作で、勢い余って感想を書き綴ってしまいました。
もう2年前なのですね。早いもので。
【参照】有安杏果主演『コトダマ』が描く大人になるための通過儀礼と自分殺しの喪失感について
年末にNHKドラマということは2014年は女優方面にも力を入れていくということなんですかねぇ。
さて『天使とジャンプ』ですが、結論から先に書くと作品として大いに不満が残りました。
なぜならももクロがももクロを演じる必要が無いからです。
でもももクロファンとしては大いに楽しめました。
なぜなられにちゃんがスーパーかわいかったからです。
どういう意味か。
『天使とジャンプ』はももいろクローバーZの5人に当ててキャラクターやストーリーが描かれています。
なのでファンであればアイテムやセリフからももクロを想起させられて感動することでしょう。
ですが我々はすでに「ももいろクローバーZ」という強烈な物語の中に生きています。
ももクロの物語の方が、ももクロが演じるアイドルの物語よりも上位に決まってます。
例えばもし『天使とジャンプ』の5人の役をAKBグループの誰かがやっていたとしたらどうでしょう。
アイテムもセリフも感動を引き起こすものにならないでしょう。
このドラマを作った人がももクロファンだそうで、ファンのツボを押さえたドラマであることは間違いありません。
ももクロの5人の見せ場などもそれぞれあります。
ただ夏菜子ちゃんが演じたカナエのみが天使で他の4人が地下アイドルという設定には不満ですけどね。
僕は常々夏菜子ちゃんのみを神格視させようという演出が嫌いなのです。
夏菜子ちゃんに出会い勝手に神格視するのはいいんです。
でも演出側がそれを強調するのは大きなお世話だと思うのです。
キリスト自体はすごい人物なのに、その後の装飾でうさんくさくなってるようなものです。
日産でのサマーダイブの『灰とダイヤモンド』の時に夏菜子ちゃんただ1人が他の4人を置いて上昇していったり、『GOUNN』のPVで三階層に分けられた一番上に位置していたり(ちなみに一番下は杏果ちゃんとれにちゃんだ)と過剰に神格視されています。
まぁ実際夏菜子ちゃんほど嫌われないセンターというのも凄まじいものがありますが。
AKB時代の前田敦子アンチを見れば一目瞭然でしょう。
繰り返しになりますが夏菜子ちゃんがすごいのはわかるんですが周りが持ち上げなくても勝手に物凄いんですよ。
それに他の4人もすごいんです。4人がいるから夏菜子ちゃんがすごくなれるんだし、それ以外の大勢の人たちがいるから夏菜子ちゃんは輝き続けるのでしょう。
それを「カナエは天使だからほかとは違うんだ」というのはちょっと納得いかないです。
あと女優としての今後を楽しみとしている僕は、ももクロがアイドル役やるというのも残念なんですよ。
『ももドラ』は女子校生役だったのが良かったんですが(『コトダマ』以外はつまんないですけど)、せっかくのドラマのチャンスをももクロ色全開でやるのもなぁ、と。
ライブ映像とかバラエティのコントでもももクロの魅力を出せるわけですし。
でもまぁアイドルって最初はそんな感じなのかな。
ジャニーズもサッカーとかバレーボールをテーマにドラマ撮ってるけど所詮アイドルドラマみたいな作り方なんでしょうかね。
僕がドラマというものに過剰に期待し過ぎなのかな。
最初にも結論を書きましたけど、ももクロの物語を見るならももクロを見ればいいのであって、ももクロをトレースした物語を見てもそれより下になってしまいます。
ただももクロファンがドラマに携わって、しかもももクロが出演してくれた、というのはとても素晴らしいことです。
5人もとてもかわいく映してくださいましたしね。
僕が見たいのは、例えば5人それぞれ別々の行動をしていて、でも実はそれぞれが影響し合っていて最後になぜか奇跡的に5人が同じ場所に揃う、というようなものが見たいですねぇ。
ももクロのドラマと言えばなんと言っても『ももドラ』ですね。
杏果ちゃん主演の「コトダマ」が名作で、勢い余って感想を書き綴ってしまいました。
もう2年前なのですね。早いもので。
【参照】有安杏果主演『コトダマ』が描く大人になるための通過儀礼と自分殺しの喪失感について
年末にNHKドラマということは2014年は女優方面にも力を入れていくということなんですかねぇ。
さて『天使とジャンプ』ですが、結論から先に書くと作品として大いに不満が残りました。
なぜならももクロがももクロを演じる必要が無いからです。
でもももクロファンとしては大いに楽しめました。
なぜなられにちゃんがスーパーかわいかったからです。
どういう意味か。
『天使とジャンプ』はももいろクローバーZの5人に当ててキャラクターやストーリーが描かれています。
なのでファンであればアイテムやセリフからももクロを想起させられて感動することでしょう。
ですが我々はすでに「ももいろクローバーZ」という強烈な物語の中に生きています。
ももクロの物語の方が、ももクロが演じるアイドルの物語よりも上位に決まってます。
例えばもし『天使とジャンプ』の5人の役をAKBグループの誰かがやっていたとしたらどうでしょう。
アイテムもセリフも感動を引き起こすものにならないでしょう。
このドラマを作った人がももクロファンだそうで、ファンのツボを押さえたドラマであることは間違いありません。
ももクロの5人の見せ場などもそれぞれあります。
ただ夏菜子ちゃんが演じたカナエのみが天使で他の4人が地下アイドルという設定には不満ですけどね。
僕は常々夏菜子ちゃんのみを神格視させようという演出が嫌いなのです。
夏菜子ちゃんに出会い勝手に神格視するのはいいんです。
でも演出側がそれを強調するのは大きなお世話だと思うのです。
キリスト自体はすごい人物なのに、その後の装飾でうさんくさくなってるようなものです。
日産でのサマーダイブの『灰とダイヤモンド』の時に夏菜子ちゃんただ1人が他の4人を置いて上昇していったり、『GOUNN』のPVで三階層に分けられた一番上に位置していたり(ちなみに一番下は杏果ちゃんとれにちゃんだ)と過剰に神格視されています。
まぁ実際夏菜子ちゃんほど嫌われないセンターというのも凄まじいものがありますが。
AKB時代の前田敦子アンチを見れば一目瞭然でしょう。
繰り返しになりますが夏菜子ちゃんがすごいのはわかるんですが周りが持ち上げなくても勝手に物凄いんですよ。
それに他の4人もすごいんです。4人がいるから夏菜子ちゃんがすごくなれるんだし、それ以外の大勢の人たちがいるから夏菜子ちゃんは輝き続けるのでしょう。
それを「カナエは天使だからほかとは違うんだ」というのはちょっと納得いかないです。
あと女優としての今後を楽しみとしている僕は、ももクロがアイドル役やるというのも残念なんですよ。
『ももドラ』は女子校生役だったのが良かったんですが(『コトダマ』以外はつまんないですけど)、せっかくのドラマのチャンスをももクロ色全開でやるのもなぁ、と。
ライブ映像とかバラエティのコントでもももクロの魅力を出せるわけですし。
でもまぁアイドルって最初はそんな感じなのかな。
ジャニーズもサッカーとかバレーボールをテーマにドラマ撮ってるけど所詮アイドルドラマみたいな作り方なんでしょうかね。
僕がドラマというものに過剰に期待し過ぎなのかな。
最初にも結論を書きましたけど、ももクロの物語を見るならももクロを見ればいいのであって、ももクロをトレースした物語を見てもそれより下になってしまいます。
ただももクロファンがドラマに携わって、しかもももクロが出演してくれた、というのはとても素晴らしいことです。
5人もとてもかわいく映してくださいましたしね。
僕が見たいのは、例えば5人それぞれ別々の行動をしていて、でも実はそれぞれが影響し合っていて最後になぜか奇跡的に5人が同じ場所に揃う、というようなものが見たいですねぇ。
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テーマ: ももいろクローバーZ - ジャンル: アイドル・芸能