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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

高城れにソロコンサートで語られた言葉 


今年の高城れにさんのソロコンサートはとても大切なものとなりました。
過去2回は高城れにさんからファンへの感謝がたくさん詰まった、ファンとしてすごく嬉しいものでした。
ファンのことが好き過ぎて、その想いがあふれ、そんなれにちゃんを目の当たりにしたファンは、今まで以上にれにちゃんへの恩返しを固く誓ったのです。

ですが今年は、ファンへの感謝の他に、とてもとても大切な想いが込められていました。


僕は3月9日を迎えるまで、れにちゃんに対してひとつの疑問を抱いていました。
れにちゃんのような気持ちの優しい、感受性の強い女性なら真っ先に伝えてくれると思っていたのに、何も話してくれなかったからです。
夏菜子ちゃんはバレンタインイベントの場でももクロを代表してお悔やみを述べてくださいました。
杏果ちゃんやしおりんも、直接ではありませんでしたがブログにてコメントしてくれました。
僕自身、哀悼の意はあえて公開しなくても、心の中で静かに想っていればいいのだと考えています。ですがファンとしてれにちゃんの言葉をどうしても聞きたかったし、れにちゃんも絶対言葉にしたいと思ってるはず、と勝手に考えていました。ある意味れにちゃんに助けを求めているようなものです。
この虚無感を深く知りたい。
あれ以来僕の頭の中である学者の言葉が鳴り続けています。
「<世界>はそもそもデタラメである」と。


2月8日。松野莉奈さんが逝去されました。
今でも信じられません。追いかけるほどのファンではありませんでしたが、友人に誘われて一度だけ握手会に参加したことがありました。お顔立ちがとても美しく、身長の高さも相まって高貴さを感じさせられます。ですが性格は年齢よりも幼さがあり、素直で純粋で、誰からも愛される女の子でした。
何度でも言いますが、いまだに信じられません。嘘でもなんでもいいのでまたみんなの前に元気な姿で登場して欲しいです。

こんな状態のまま1ヶ月経過し、れにちゃんのソロコンの日を迎えたのでした。
松野莉奈さんについてコメントしないよう事務所から止められているのかな、などと無駄な勘ぐりをしました。1ヶ月間そのことに触れられないのだから、もうれにちゃんの言葉は無いんだな、と思いました。

ですが違いました。
ソロコンという大切な日に、れにちゃん推しを前にして、温かい気持ちで、あふれ出る悲しみを抱えながら、ゆっくりと言葉にしてくださいました。
直接名前を挙げることはありませんでしたが、想いが込められていると強く感じました。

当たり前のことが当たり前だと思ってはいけないんだ、ということ。
いろんな人と関わってそれを教えられた、ということ。
家に帰ると「おかえり」や「お仕事がんばって」と言ってくれたり、改めて大切にしたいと思ったのはかけがえのない家族、ということ。
朝起きることだってすごいことなんだな、ということ。
日々生きていることはすごいことなんだな、ということ。


その後『3月9日』が歌われました。

瞳を閉じれば松野莉奈さんがまぶたの裏で優しく微笑んでいます。

とても心優しい高城れにさんを推すことができて本当に幸せだと思いました。
れにちゃんはみんなに「生まれてきてくれてありがとう」と言ってくれました。

高城れにさん、生まれてきてくれてありがとう。
あなたがいてくれたからこんな世界でも深く愛せます。

松野莉奈さん、生まれてきてくれてありがとう。
心安らかなる日々を過ごせますように。


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