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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

ももクロは砕けない 



ももクロちゃん10周年おめでとうございます。
そして、続けてきてくれて本当にありがとう。
みなさんが失ってしまったものと、叶わなかった願いと、僕たちに与えてくれた大いなる希望について考えながら、このブログを書いています。


桃響導夢2日目の開演前。ももクロがきっかけで知り合った友人と共に飯田橋ラムラに行ってみました。
2008年、あかりんとあーりんがももクロに加入。その後様々なメンバーが辞め、さらに2011年にはあかりんが、2018年には杏果ちゃんが辞め、ももクロは4人となりました。

飯田橋ラムラから東京ドームまで徒歩で約15分。
距離は約1,000メートル。

ももクロが歩んだこの距離は、とてもとても遠く、多くの試練と悲しみがももクロを襲いました。
それでも歩みを止めなかったももクロは、たくさんの仲間と出会い、共に励まし合って東京ドームまでたどり着きました。
ひとつの笑顔の裏には幾重にもつらさや悲しみや苦しみが折り重なっていたのです。


「『Z』の誓い」という曲は、永遠だと思っていた未来が壊れてしまう事を知り、そうすることで戦士にならざるを得ない悲哀と、迷いもがき苦しみながらも、仲間たちと愛や希望を紡いでいく力強さが描かれています。
そのステージでは、青い光と緑のレーザーが会場を包み込んでいました。
ももクロは辞めても仲間であることには変わりありません。
あかりんや杏果ちゃんが4人の背中を押しているのだと感じました。


■ ももクロという存在にありがとう

最後のコメントでれにちゃんは、これまで支えてくれたみんなを支えられるようにもっと強くなりたい、と言っていました。
いつも支えられているのはこっちの方なのに、れにちゃんはどこまでも謙虚です。
自己評価が低くて、自分のことよりも相手のことを最優先で、自分が傷つくことも厭わないれにちゃんが、ものすごく心配になってしまいます。
でも中野サンプラザの映像で見たか弱い少女はもういません。
どこまでも大きくどこまでも深い愛で多くの人たちを包み込んでくださいます。
れにちゃんがももクロで居続けてくれて本当に良かったし、高城れにがいないももクロなどもはやももクロではありません。
一生ももクロだと宣言してくださったからこそ「ももクロは砕けない」と確信できるのです。

本当にありがとう。


あーりんは最後のコメントで、あかりんや杏果ちゃんだけではなく、かつてのメンバーの名前を東京ドームの舞台で挙げてくれました。
たとえ在籍日数が短くても、共に歩んできた仲間に敬意を表していて、とてもあーりんらしいなと感じました。
オリジナルメンバー3人に囲まれ、さらに最年少という立場であり、重圧なども感じたかも知れませんが、パフォーマンスに対する真摯な姿勢と、揺るがない精神力と、物怖じしない豪胆な構えは、ももクロを力強い存在へと押し上げてきたと思います。

ももクロに加入してくれて本当にありがとう。


しおりんは最後のコメントで、ここに至るまでは必然で、過去を振り返るのはももクロらしくないのでこれからに期待してください、と力強く宣言してくれました。
メンバーのことが大好きなしおりんがももクロに居てくれて本当に良かったです。
何事にも一番になれる実力と身体能力と容姿を兼ね備えているにも関わらず、見えない部分でのケアや、得点へのアシスト役に徹する姿は多くのファンを唸らせてきたことでしょう。
サブリーダーから夏菜子ちゃんを支える役を自ら率先して引き継いだのだと思います。
夏菜子ちゃんがどこまでも輝いて世間を照らしているのだとしたら、それは紛れもなくあなたが人知れず力を尽くしてきたからでしょう。
個人的な願望を言えば、杏果ちゃんが辞めてしまった今こそが、しおりんからスーパーしおりんになり、多くの人たちの力を得て超元気玉を作り上げる時だと思っています。
今後のご活躍を大変楽しみにしております。

ももクロを支えてくれて本当にありがとう。


■ 百田夏菜子の弱さと強さ

あかりんが脱退する時、夏菜子ちゃんに対して「一番心配だ」と告げました。
全然リーダーに向いておらず、あかりんのサポートがあって機能していたチームから精神的支柱が脱退してしまうのですから、それは当然でしょう。
5人のももクロになり、誰もが認めるリーダーとなり、ももクロとしても百田夏菜子個人としても注目される存在にまでなりました。
ですが裏ではたくさん泣いていたのですね。

夏菜子ちゃんがステージ上で泣きながら正直に不安を吐露してくれたことが、ファンとしてすごく嬉しかったんです。
仲間と認めてくれたんだな、と勝手に思いました。
自分の弱さを見せるのはものすごく勇気が要ります。
笑顔をモットーに掲げてるグループのリーダーなら尚更勇気が必要だったでしょう。
その反面、杏果ちゃんが辞めてしまったことで、ものすごく心が弱ってしまったのだな、と強く伝わってきました。
夏菜子ちゃんがリーダーになってから何人もももクロを辞めてしまったのは事実で、そのことが夏菜子ちゃんを大きく苦しめてきたのかも知れません。
あかりんの時はあかりんの夢があるのでそれを後押しするという名目があったでしょうが、杏果ちゃんの場合は夏菜子ちゃん自身に言い訳すら許されない状況だったと言えるでしょう。

どうしてもっとメンバーのケアができなかったのか、と。
もっと早く杏果ちゃんの気持ちを聞き出せていたら、と。
リーダーとしての重圧がかつてないほど襲いかかってきたのではないかと想像するのは難しくありません。

杏果ちゃんが辞めることが決まった時、目の前が真っ暗になりどうやって進んでいいのかわからなくなってしまったと、涙ながらに語ってくれて、仲間として認められたと嬉しく思ってしまう自分と、ここまで追い詰められているのに何もできない悔しさを感じる自分がいました。

だから、「お前らついて来い!」と叫んでくれたのがとても嬉しかったです。
一本一本は小さな光かも知れないけれど、それが何人も何人も集まって、ももクロちゃんが帰ってくられる場所と、これから進むべき未来を照らす灯台になれたのだとしたら、これほど嬉しいことはありません。

前に出るのが苦手で、闘争心も薄い平和主義で、リーダーに向いてないとまで言われた夏菜子ちゃん。
自責の念やリーダーの重圧に何度も押しつぶされてきたことでしょう。
残酷かも知れませんが、それでもあなたこそがももクロのリーダーだと思ってしまうのです。
出会った人達を幸せにしていく夏菜子ちゃん。何度倒れても立ち上がり続ける夏菜子ちゃん。
ももクロのリーダーはこの世界で百田夏菜子ただ一人なんです。

ももクロに入ってくれて、ももクロのリーダーになってくれて、本当にありがとう。


ももクロは、泣きながらでも、絶望しながらでも走り続けることができると証明してくれました。

ダイヤモンドの宝石言葉は「変わらぬ愛、不変」などだそうです。
ももクロがいろんな人のペンライトの光を受け、いつまでも輝き続けますように。


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