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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

園子温とはなんだ 


■ 園子温 非道のオールナイト観戦記

『園子温非道のオールナイト第1夜』に行ってきました。

ツイッターで一緒に行く人を募集したところ、ももクロ好きで映画好きの2名が参加表明。
園子温監督の映画はあまり見たことないそうです。

メジャー作品はほとんど見ている僕の目的は最初のトークイベントに宮台真司が出るというツイッター情報です。
結局は出なかったんですけど。
ご本人がつぶやいてたはずなのに!

『紀子の食卓』の公開記念で宮台真司×園子温トークイベントがロフトプラスワンでありました。
何年前なんだろ。
一番好きな作品が『紀子の食卓』で、その時に今回のイベントで上映する『愛のむきだし』の構想も聞きました。
いろんな宗教団体について調べていて、実話を基にしている、と。
聞いた感じでは統一教会とか創価学会なのかな、と思いましたが、『愛のむきだし』を見ればこれに登場する「ゼロ教会」がいろんな宗教団体をモデルにしていることがわかると思います。


テアトル新宿に入り、前から買おうと思っていた園子温著『非道に生きる』がサイン入りということで即購入。
3人でスクリーンへ。
今回のイベントはなんと最前列。
窮屈な席で23:00から06:30まで過ごすのはつらいので、前の席が無いというのは救いでした。

かなりの至近距離で園子温を凝視し続けた。
この前の『希望の国』ドキュメント番組に出た芸術集団のチンポムの二人がゲスト出演で、監督は司会も兼ねてたので園監督の言葉があまり無かったのが残念でした。

ほんとは宮台真司と園子温で3時間ぐらいトークライブをして欲しかったんですけども。


今回のトークのキーワードは「日本の温度」ではないでしょうか。

僕は『ヒミズ』が好きじゃないんだけど(当然園子温映画の中では。映画全体で見れば佳作ではないでしょうか)、『ヒミズ』は見る人の「福島との距離感、温度差」によって評価が変わる、と言ってた。
チンポムの男性の方は『ヒミズ』が突き刺さったようなのですが、彼らは福島についての芸術活動も密に行なってきたそうです。


あと監督が皮肉を言ってたのが、『希望の国』を撮ったことに対し日本では「なぜ今福島原発なのですか?」と聞かれると。
監督にしたら「今撮らないでいつ撮るんだ」と当たり前のことをしているだけなのに。
これが海外では一切こういう質問が出ないらしいです。

日本映画は「3.11は置いといて、それに触れないのがクールだ」みたいな風潮。
園子温は今まさに現実で起こっていることを捉える。

日本は忌避スキルが高まっている、ということも言ってた。
ひどい状態を見ないようにして、なかったことにしてスルーするスキルに長けている。

脳機能学者の苫米地英人が著書の中で「年間3万人の自殺者が出るが、この状況で3万人で済んでいることがありえない」と言ってたが、これは僕の感覚を言い当ててくれました。
生きるに価しない腐った社会で自殺者が3万人で保っていることこそが異常事態だ。
(こう書くと病んでると思われるのだろうか。別に誰にどう思われようがどうでもいいけど、僕はうつ病でも自殺願望があるわけでもありませんよ。「生きるに価しない=自殺」ではない、ということですね。なぜこのような思考になるかは僕の各記事をお読みくださいませ)


映画は「娯楽映画」という言葉もあり、リアルタイムの悲惨さを撮れない風潮にある、とも言ってました。
音楽やアートはすぐに直結できるのに。
それはやはり映画の制作費の問題でもあると。
1本5000万円必要だそうです。
当然これは速度を遅くする原因になりますよね。
映画監督は資金集めが仕事、みたいに聞いたこともありますし。


あと『希望の国』は見ている人に震災をリアルに体験させるのが目的みたいです。
園子温を表現するには不謹慎さが必要となる。
なのであえて言います。『希望の国』を体験するのが楽しみです。


『愛のむきだし』は4時間近くあるのですが、園監督は映画を小説のように作ることを心がけているようです。
小説は上中下巻の大作でも読めるように、映画にもしおりを挟んだりするように作っていると。

登場人物のディテールにこだわりだしたのは『紀子の食卓』からだそうです。

あと登場人物に「ヨーコ」という名前が多いのは、海外でも日本人女性だとわかるようにしているからだとか、かつて東京ガガガ(園子温率いる渋谷集団パフォーマンスの名前)に参加してた人物が大人になっていろいろな職業になっていて、電話してたら急に「私が誰だかわかりますか?東京ガガガですよ」と言われたりする話などを聞きました。



トークイベントはあっという間に終わり、少しの休憩時間ののちに『愛のむきだし』上映。

公開時に映画館で見たんだけど、細かいところは全然覚えてませんでした。
そして寝ないと思ってたけどラスト周辺で寝てた。
宮台真司出演シーンも見逃す。

コリントをそらんじるシーンは思いの外長かった。

そして『ヒミズ』でもやはり寝たのでした。


一緒に参加してくださったお二人も園子温の衝撃が強かった様子。

グロッキーなまま新宿をあとにするのでした。
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テーマ: 映画感想 - ジャンル: 映画

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