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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

ももクロがさらに加速していく 【Documentary of "AMARANTHUS / 白金の夜明け"感想】 


「Documentary of "AMARANTHUS / 白金の夜明け"」先行上映会に当選させていただいたので鑑賞いたしました。

応募条件に「口が軽くてアルバムの良さを拡散してくれる人」とありましたのでブログにて今回のアルバムに対する底知れぬ期待と絶大なる信頼感、そしてますます売れてしまうことへのちょっぴり寂しい感じを書きたいと思います。
決して売れて欲しくないというわけではなく、急激に売れていくと寂しくなるもんじゃないですか、ファンなら。そうでもないですか?

今回はアルバムの特典映像のダイジェストということで、ももクロちゃんがアルバム製作の会議に参加する姿から、レコーディング風景、MV撮影やジャケット撮影の裏側、『WE ARE BORN』と『マホロバケーション』のMVフルバージョンなどが上映されました。

この記事はネタバレ無しでアルバムの魅力をお伝いしたいと思います。
「CDショップ大賞取って欲しい!いや取れるだろ!てかこれでCDショップ大賞取れなかったらセンス疑うぞマジで!」という気持ちで書きたいと思います。


■ 五者五様の彩り

れにちゃん推しの僕としては当然というか自動的にれにちゃんを目で追うわけですが、バラエティ番組や舞台裏などで見せるれにちゃんとは違う表情を見ることができ大変満足でした。
「おすましれにちゃん」、「引っ込み思案れにちゃん」という感じで、僕はこういう時のれにちゃんが大好きです。22歳の女性だと普通落ち着いてるように見られがちな佇まいなのですが、れにちゃんの場合は「ここにいてもいいのかなぁ」というような憂いを帯びた表情を浮かべています。この辺りが年齢不詳な雰囲気を強めているのでしょう。

僕は『劣化した社会にこそ魂が宿る ももいろクローバーZの可能性と不可逆性』という原稿に「ももいろクローバーZとは高城れにのことである」と書きました。
れにちゃんの発言からイベントが起こったりライブ演出が変わることが多々あるからです。
そして今回のアルバムも、れにちゃんの世界観が大きく影響していると感じました。

前から『高城れにと学ぶ仏教』という本を出して欲しいと願っていましたが、今回のアルバムはそれに近いものを感じます。
正直、死生観というコンセプトを聞いて、あまりの仰々しさに不安を覚えました。
ですがいざ先行上映を見てみたら杞憂であったことがわかりました。
『バトルアンドロマンス』は「ザ・ももクロ!」という感じで、『5TH DIMENSION』は「脱ももクロ!」という感じだったと思うのですが、3枚目4枚目は「すべてひっくるめてももクロでしかない」という感じです。


れにちゃん以外の4人も見せ場が多いというか、むしろれにちゃんが一番出演時間が短かった気がします。
夏菜子ちゃんはその場の雰囲気を明るくすることが使命だと感じているかのような振る舞いをしていました。
僕は時々夏菜子ちゃんから悲壮感を覚えます。「あの明るい夏菜子ちゃんがなぜ」とか言われますが、「楽しいから笑顔の人もいれば、笑顔でなければならないから笑顔にしている人もいる」と思うからです。
夏菜子ちゃんはサブリーダーが不在となり一番変化しなければならないと覚悟を決めたと思います。前に出るのを嫌がり芸能人の資質が無いとマネージャーに言われたエピソードは有名です。

そんな夏菜子ちゃんが場の雰囲気を変えようとしています。
もちろんこれは想像でしかなく、映像からは「雰囲気を変えてやろう」という気概は感じなく、あくまで自然にレコーディング中のみんなの笑顔が増えていく、という感じです。
ですがれにちゃんのはしゃがない感じを見てしまうと、何も変わらない態度の夏菜子ちゃんからは「明るくする使命感」を感じました。


しおりんはレコーディングに苦戦するところがあってぜひしおりん推しに見ていただきたいです!
なんでもこなせると思われがちなしおりんなので、失敗を繰り返すところを見せられるといつも以上に応援したくなります。
今回の先行上映では「これはしおりん曲」というのが無かったように思います。他の曲はそれぞれ個人の特色が表れる曲があったのですが。
スーパーサブとして見られることが多いですが、個人的にはやはり「100%解放しおりん」を早く見たいんですよね。
アイドル漫画論につなげると、しおりんって『スラムダンク』の仙道章だと思うんですよ。アシストに徹すると周りのプレーヤーを最大限に活かすことができるんだけど、点取りに行くと誰も止められない、みたいな。
早くしおりんには攻撃全開の姿を見せて欲しいです。


あーりんは魅力があふれ出ていました。
あーりん推しのみなさんに朗報です!あーりんは好きになる人の顔のストライクゾーンが広いそうです!性格重視!みんな性格を磨こう!
ヒャダイン曲レコーディングの時の二人のやり取りを見られて本当に嬉しかったです。
あと『サボテンとリボン』はあーりん曲だそうです。ちょっぴりセクシーでお茶目なところが詰まってると思います!

あーりんは精神的に一番大人だと感じました。
佇まいというか、自分の役割をしっかり見極めて周りに提供しているところとか応対が大人なんですよ。
あーりんが生と死、人生をどのように歌うのか大変楽しみです。


杏果ちゃん推しにとってこれは本当の意味でドキュメント映像になっています。
ぜひ多くの人に見ていただきたいです。
杏果ちゃんがどのような覚悟で歌に取り組んでいるのかが伝わってきます。
一人だけボイストレーナーが違うのも、杏果ちゃんの力量や目指しているところを鑑みてのことでしょう。
そしてこのトレーナーさんがとても信頼できる感じでした。歌に詳しくないのでわかりませんが、杏果ちゃん自身が指導に対して毎回納得したり成果に驚いているので、相性も良いのではないでしょうか。
物語が歌声に力強さを縫い付けます。
ぜひアルバムと一緒にこの映像も見てみてください。


このように5人それぞれまったく違う性格や歌声だからこそ描ける絵がありました。
そしてアルバム制作陣も全精力を出し切って取り組んでいるのがわかりました。
セカンドアルバムが苦手な僕は、宮本さんもういいよ、と思っていました。ですが今回の映像を見て宮本さんでなければできない仕事だと思いましたし、アルバムへの期待値がうなぎ登りです。見る前までは「がんばってよいしょしないと」って思っていましたが、そんなこと考える必要が無いくらい素晴らしい出来になると確信しております。
今は「勝手に売れるでしょ、これ、てか買わない奴センス無さすぎだろ」ぐらいに思ってます。
宮本さんごめんなさい!あなたはすごい!僕に言われたところでなんでもないでしょうけど。



■ 換骨奪胎

ドキュメント映像を見ていて思ったのが、「これは換骨奪胎がテーマなのではないか」ということです。
ももクロというベースはそのまま残し、いろいろなものを取り入れることでバージョンアップしていく。
『マホロバケーション』は『帰ってきたヨッパライ』を意識していると思いました。
多数の有名人に参加してもらっているのも、最初に書いたように「ザ・ももクロ」から「脱ももクロ」を経て「すべてひっくるめてももクロでしかない」というステージに至ったのかなと思います。
過去を敬い、自身を省みることでさらに成長する。
どこまでも成長していくももクロとマッチしたアルバムになっています。

『マホロバケーション』のMVは海外でも話題になりそうな気がしました。海外も意識して作っているのかなと。
和を取り入れたシーンがあったり、天国では金髪になったり、和室でヨガのシーンがあったりと、映像としても十分楽しめます。
そして何より5人がかわいいのです。これは物凄い武器ですね。
何度も繰り返し見たくなるMVです。もう一度じっくり見たいです。


気が早いですが記念すべき5枚目のアルバムはどうなってしまうんでしょうね。
5という数字がとても重要になってくる気がします。
5枚目の製作が素晴らしいものになるかどうかは今回のアルバムにかかっています。

買うことはもちろん大事ですが、聞いて感想をいっぱい発信するのもとても重要だと思います。
ただ「好き」とか「嫌い」じゃなく、「どのあたりが好きなのか」「どんなところが嫌いなのか」など、しっかり感想を発信して欲しいと思いました。
これはももクロの応援の仕方そのものに対しても常々思っていることなのですが、多面的に感想を重ねていくことでようやくももクロの素晴らしさの輪郭が見えてくると思っています。
いろんなジャンルの人がいろんな角度から見ることでよりすごさが伝わる。
今回のアルバムに対しても、いろんな感想が積み重なっていくことでものすごいうねりとなってブームの激流が生まれると思うんですよ。

僕の願いはCDショップ大賞を再び受賞することです。
店員さんに気持ちよく評価して欲しいです。
そのためにもファンが良い評価でも悪い評価でも、共に気持ちよく評価を発信していくことが大事かなと思います。
具体的に言うと「名盤!」とか「クソ盤!」と言うだけではなく、会話に発展しそうな物言いが大切かなと思います。
好き嫌いは個人の嗜好の問題なので他人が口を挟む隙があまりありません。
なぜ良いか、なぜ悪いかについては理由があるのでその理由に対して意見交換ができます。
意見交換のおかげでより良い点やより悪い点に気付けます。
相手の考えを変えてやろうという構えで意見交換をするのではなく、アルバムを深く味わうために意見交換をすることが大切だと思います。

みんなでいろんな評価を発信してみませんか?
ただ「良いから買おう」では買ってくれる人が広がらないと思います。
みなさんの「こんなに良い物のことを言わずにいられない」という熱量が周りの人を動かします。
ぜひいっぱい聞いていっぱい語り合っていきましょう!


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