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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

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ももクロと変身ベルト【DOME TREK 2016 大打ち上げ大会追加公演】 



『DOME TREK 2016 大打ち上げ大会 ~映像と共にふりかえる~ 追加公演(チャリティーライブ)』に当選しました。れにちゃんソロコンといい今年のチケット運はすごいです。
打ち上げ大会は2部とも外れたのですが、震災のチャリティーライブに当たったのですからとてもありがたいことです。

会場はとても狭く感じました。
地下アイドルクラスがここを埋められたらものすごいですが、ドームツアーをやるまでになったももクロがここでやるというのは珍しいでしょう。
去年の定例ライブである月刊TAKAHASHIではライブハウスなどで行っていましたが、会場の広さで言えばそちらに近いです。
1階席の一番後ろだったのですがメンバーの顔が見えるぐらいでした。

今回のセットリストは震災復興に向けての強いメッセージが込められていました。
メジャーデビュー曲『行くぜっ!怪盗少女』の「笑顔と歌声で世界を照らし出せ」という歌詞の通り、今でもずっとこの精神が貫かれているんだな、と改めて感じました。


overtureがまるで戦闘開始の合図のようでした。一曲目は僕の大好きな『Z伝説 終わりなき革命』です。
2011年の震災を受けて誕生したこの曲は、ももいろクローバーZを象徴する曲だと思います。
個人的には『Z女戦争』と『「Z」の誓い』を含め「Z3部作」として戦いの曲というくくりです。その戦いは、誰かを倒すというのではなく、自分自身に打ち勝つことであり、その覚悟を持った人たちを励ます歌でもあると思います。

「Z伝説」は2011年5月にZepp仙台で初披露されたそうです。
その曲が今Ustreamによって九州地方に向けて発信されていることが凄いと思いましたし、世界中で見ることができるわけですから、急遽決まったこの追加公演は素晴らしいなと思いました。メンバーの声を実現したということですから、5人はいつも以上にセットリストにメッセージを込めたのでしょう。

「Z伝説」の冒頭に変身ベルトを装着する振り付けがあります。『仮面ライダー』の変身ベルトは人ならざるものの象徴です。人間ではなくなることで大きな力を得ます。
『仮面ライダー』では怪人になる手術を途中まで受けた主人公が怪人の力を使い復讐する物語です。
ももクロの場合、「ももいろクローバーZ」になるための通過儀礼を経てスーパーヒロインへと変貌します。それは世界への復讐などではなく、「わたしたち泣いている人に何ができるだろう」と自問し、「力いっぱい歌って踊ること」と技巧ではなく唯一5人が出来、そして5人にしか出来ない愚直なまでのどストレートな解答でした。
泣いている人の涙をぶちのめすためだけに5人は人ならざるもの(スーパーヒロイン)へと変貌します。
『仮面ライダー』の本郷猛が怪人の手術をされて半怪人(頭は人間のまま)になったのに対し、ももいろクローバーZはまるでそうするのが当たり前のように自ら変身ベルトを手にしてスーパーヒロインになることに躊躇しませんでした。
これで泣いている人が笑顔になるならそれが当然、という感じです。

ももいろクローバーZの、そして復興の象徴とも言えるこの曲が今回のライブの1曲目であるということがとても熱くて、コールするのも忘れて泣いていました。
特に組み体操の扇形の振り付けの時にれにちゃんがセンターで、れにちゃん推しとしては感無量でした。
このあとのMCで左手に入れていた金属が無事取れたということで、その経過を見ているところなので腕に負担を掛けないためだったんだと思いますが、それでも「ももいろクローバーZとは高城れにのことである」という文章を書いた僕としては真ん中に立って4人を引っ張って支えている姿は胸を打ちました。
【参照】DOME TREK 2016 大打ち上げ大会 7分30秒頃から


『LinkLink』もすごく好きですが、この日聞いた『LinkLink』はいつも以上に素晴らしかったです。
「涙を卒業すると決めた」という言葉がとても優しく感じました。
泣いている者は泣いている誰かを救えない。共に泣くことはできるかも知れないけれど、その誰かを笑顔にするこはできない。
成長して社会(コミュニケーション可能なものすべて)と接続していくことを歌ったこの曲はこの日だからこそ輝きが増しました。


『サボテンとリボン』では壊れたものを修復する部分があります。壊れてしまってもリボンでくるくると巻いてよりかわいくしちゃうというのがももクロらしいです。

『仮想ディストピア』も広い意味で復興の曲だと思うのですが、瓦礫の中から素晴らしいマシンを作ります。
震災はとても不幸で残酷なことですが、震災のおかげで多くの出会いが生まれたのも事実だと思います。
当然震災なんて無い方が良かった。でも震災を経て今まさに強く生きている人もいます。

ディストピアに追い討ちを掛けるように起こった震災により、ディストピアが顕在化し誰にでも見えるようになってしまった社会の中、瓦礫から生まれたマシンこそがももクロだと思っています。

そのマシンは人と人とをつなぎ新たな地図を構築します。
離れていても想いを伝えてくれます。
傷ついた痛み以上に独りきりじゃないという想いを強く感じます。

僕は震災が無ければももクロを知らないままだったと思います。アイドルの凄さに気付こうともしなかったでしょう。
社会を刷新し、自らがハブとなって様々なものを接続していくインフラこそがももクロなんだと思います。


『ニッポン笑顔百景』が素晴らしいのは歌詞に反して彼女たちが泣いているのを想像できるところです。
大飢饉や戦争などを乗り越えてきた日本。波乱万丈だけど、やけくそ笑いましょう、なにくそ笑いましょうと歌います。

ももいろクローバーZ 試練の七番勝負 episode2「vs国際情勢」では戦場の過酷さを知り夏菜子ちゃんが涙を流します。
その後メンバーは涙に詰まりながら『コノウタ』を歌いました。
試練の七番勝負『コノウタ』

あかりんが脱退の日に「泣いても笑おう」とみんなに言いましたが、今でもそれを続けているのです。
なぜももクロは泣いてまでももクロで居続けるのか。
理由なんて無いでしょう。それがももクロだからです。
「Z伝説」について書いたように、ももいろクローバーZとなった時点で人を超えスーパーヒロインとなりました。
浅ましい愚問など寄せ付けない高みに存在しているのです。


平成仮面ライダーとなり、ライダーベルトは唯一性が薄れていき、誰でも装着できるものとなりました。
仮面ライダー1号のようにその人のためだけのものではなくなり、ライダーベルトをつけていれば誰でもライダーになれる時代になったのです。
これはれにちゃんが言う「みんなもももクロの一員でしょ?」につながっています。
【参照】高さんえぶりでい!!

ももクロと出会った我々はももクロの一員としていろんな人たちを笑顔にする使命を背負いました。
理由などなく、ももクロの一員だから、です。
泣いててもやけくそになってでも笑ってやる。それがももクロだから。
泣いてる人がいたらその涙をぶちのめしてやる。それこそがももクロだからです。

ももクロの一員としての決起集会のようにも感じられました。
もちろん5人は「みんなもももクロの一員なんだからがんばってよ」なんて事は言いません。
明言せずとも彼女たちを見ていると腹の底から熱が湧いてきます。
それがスーパーヒロイン。それがももいろクローバーZ。
5人の笑顔と歌声はすべてをつなげるんです。


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