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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

ドルヲタとひとくくりにしないでいただきたいです 



とても痛ましい事件が起きました。

【参照】 重体のアイドルは冨田真由さんか


現時点ではまだ憶測でしかない情報ですが、怨恨の可能性があるようです。
冨田さんは絶対に助かっていただきたいです。こんなことで死んでしまうのは悲しすぎます。


とても残念で腹立たしい事件ですが、この事件を利用して見当違いな批判が起こることが予想されるので、それを回避したいので書かせていただきます。


● オタクは危険か

ドルヲタは危険で犯罪者予備軍だ、とする批判が予想されますが、「犯罪者を特定のカテゴリーに当てはめて全体を批判する」というのは知性に欠けるのでやめた方が良いです。

先日東大生がセクハラ事件を起こしました。東大生全員がセクハラ事件予備軍と言う人はいません。
警察官の不祥事を受けて、警察は悪の温床だから警察官になるのはダメだ、と言う人もいません。
なぜかオタク(と思われる男)が事件を起こすだけで「オタクは危険だ」と騒ぎ立てます。

異常な事件が起こった時に自分たちと犯罪者を区別したくなる心理作用が働くそうです。
そこでわかりやすくカテゴライズし、自分とは違うカテゴリーに所属する者の犯行だと決め付けることで、自分は犯罪者とは違うんだ、と思い込むことができます。


これは正当な批判ではなく、自分が嫌いなもの、無関係なものを無くしたいから事件を利用しているだけです。

その理屈で言えば、むしろオタクの犯罪率は低いと言えるでしょう。
我が子を犯罪者にしたくなければオタクにすべき、という理論も成立します。

東大生だって警察官だって教師だって政治家だって犯罪を犯すのです。
「オタクだから犯罪者予備軍だ」とするのはもうやめにしませんか?


● アイドルは危険な職業なのか

次に予想されるのが「アイドルは危険な職業だ」という批判です。

当時AKB48のメンバーだった川栄李奈さんが握手会の最中に襲撃された事件はまだ記憶に新しいでしょう。
AkB48の握手会はメンバーにガードマンが付きます。だからこそ大事に至らなかったと言えるでしょう。

同じ理屈で言えば、会社員の女性が通り魔に襲われる事件が起こった場合、「会社員の女性」全員が危険な職業、ということになってしまいます。

これが風俗嬢の場合「そんな仕事をしているから襲われるんだ」と、さも風俗嬢であることが悪だと決め付ける論調に偏ります。

たまたまおかしな犯罪者が出会った相手が会社員だったりアイドルだったり風俗嬢だっただけなのに、アイドルや風俗嬢の時にだけ職業批判をするのは知性に欠けます。


● 批判すべき対象を見極める知性

犯罪者がオタクかどうか、被害者がアイドルかどうかは批判にはなりません。
女性を刃物で刺すような卑劣な男が女性につきまとっていた、という話です。
その女性がたまたまアイドルで、その男がたまたまファンだったというだけで、「アイドルだからこんな目に遭った」わけでも、「アイドルオタクだからアイドルを襲う」わけでもありません。
女性の職業が会社員だったり教師だったりコンビニ店員だったりする場合もあれば、犯人が会社員だったり教師だったりコンビニ店員だった場合もあるでしょう。

もしこのような事件を二度と起こしたくないと願っていただけるのであれば、安易な職業批判やオタク批判は逆効果であるとも言えます。
「アイドルは襲われても良い」「オタクは襲うもの」と言っているに等しく、アイドルが襲われるのを助長こそすれ、守る方向には向きづらくなっていくでしょう。
(現状の風俗嬢への風当たり、偏見、視線などを知るとよくわかると思います)


もしこれがストーカー事件だとしたら、ストーカー対策がいまだに問題を抱え改善点があるということになります。
アイドルかどうか、オタクかどうか、を騒ぎ立てるのではなく、防犯のために何が必要で、そのためにどんな対策ができるか、できない場合は何が邪魔をしているか(法の不備、世間体などなど)を話し合った方が建設的だと思います。

人と人は出会わずには生きていけません。
言わばトラブルはいつだって起こる可能性を秘めています。
人と人が出会うとトラブルが起こるから出会うのをやめて孤立しましょう、などとナンセンスな批判をするよりも、もっと建設的な話し合いをしていきたいです。


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