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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

有安杏果はなぜ卒業したのか 


ももクロから有安杏果さんが卒業し、その後メンバーの発言や雑誌での特集などを読みましたが、いまだに心のもやもやが晴れません。

『有安杏果さん、貴方を嫌いになりました。』と宣言した方はすごいです。
(参照記事)

有安杏果さんを嫌いになる気はさらさらありませんが、運営についての不信感は絶えず抱き続けてきたので、「なぜ運営ではなく杏果ちゃんを嫌いになれるんだろう」と不思議な想いです。

BUBKA 2018年3月号で川上マネージャーは質問者から「(辞める)予兆のようなものは見てとれていたのでしょうか?」と問われ「それはあります。」と回答しています。
(BUBKA 2018年3月号31ページ参照)

有安杏果さんの卒業の意志が強過ぎたのか、運営陣の采配では対応しきれないほどの問題があったのかはわかりません。
ですが、様々な疑問が解決されないままでいる現状が、どうしても運営の力不足のように思えてならないのです。


■ なぜ卒業宣言が突然だったのか

「具体的に卒業を考えはじめたのは1年ぐらい前ですかね。ちょうど大学卒業のタイミングですよ。メンバーにはすべて決まってから話そうと思っていたので、報告が遅くなってしまって、本当に申し訳なかったですけど」
(BUBKA 2018年3月号28ページ参照)

有安杏果さんはこのように語っています。
穿った見方をするならば、運営の采配が遅すぎたので、卒業公演の1週間前に突然公式発表する形になってしまった、とも受け取れます。

あーりんも「どうしてもっと早く相談してくれなかったの?」(BUBKA 2018年3月号20ページ参照)と言っているように、メンバーにもっと早く伝えられていたら、より良い形を迎えられていたのではないか、と想像してしまいます。

「米子の夜」のような語り合い、意見のぶつけ合いがもっと早い段階で行われていれば、と思ってしまうのです。
(「米子の夜」については杏果の本音『19年間で一番悔しかった…ツアー中の加入はキツかったかなぁ…5人の絆は最強』杏果出演 3/25「真夜中のハーリー&レイス」参照

有安杏果さんの卒業コンサート『ももいろクローバーZ 2018 OPENING ~新しい青空へ~』で、有安さん自身が「私も10周年を5人で迎えられると思ってた」と語ったように、有安さんと運営の間で齟齬があったと考えるのは妥当でしょう。
もし仮に、ももクロ10周年公演ののちに卒業するとしたら、2018年6月以降となり、卒業発表から約半年以上の猶予ができます。
10周年記念と有安杏果卒業を被らせたくないと考慮されたとしたら、10周年公演後に卒業発表し、年内いっぱいで卒業ということもできたのではないでしょうか。
「疲れた」と発言したのが体力的な理由ではない事は「10周年を5人で迎えられると思ってた」という言葉からわかります。

突然の卒業宣言。有安さんも10周年を迎えたかったとも受け取れる発言。「4人のももクロのためにこうするしかなかった」という発言。
これらを考えると、どうしても解決することができない問題があったのではないかと想像してしまいます。


■ 有安杏果が課した使命

「少なくとも、今は辞めたあとのことを考えるタイミングじゃないと思うんですよ。1月21日の最後のコンサートで、ちゃんと4人のこれからの活動に橋渡しができるようなライブがしたい。それが私にとって、ももクロでの最後の使命になるわけで、その先のことはまだ考えられないし、考えたくもないって感じですよ!」
(BUBKA 2018年3月号28ページ参照)

有安杏果さんがももクロに加入し、6人のももクロから早見あかりさんが脱退。
5人のももクロは破竹の勢いで急成長していき、国民的アイドルの仲間入りをしました。
その偉業には有安杏果さんの存在が必要不可欠でした。
特徴的な歌声で多くの人の耳を魅了し、ダンススキルによってももクロ全体のパフォーマンスを底上げしました。
先陣切ってみんなを引っ張るような人物ではないように見受けられますが、その尋常ではない努力の積み重ねによってメンバー全員の背中を押してきたのではないでしょうか。

先の発言にもあるように、有安杏果さんは多くの人にももクロを愛してもらえるよう橋渡しをしてくださいました。
運営からの無茶振りにも最大限応えてきたと思います。
百田夏菜子さんが国立競技場で「笑顔の天下」を宣言しましたが、もしかしたら有安さんにとってこれがとてつもない重圧だったのかも知れません。
明確な目標も指標も無い「笑顔の天下」は容易に数字に落とし込めないものです。
「コンサート動員数何万人、ファンクラブ会員何万人、よって笑顔の天下進捗率何%」
このような判断は不可能です。
「計画」と「準備」を大切にする人(BUBKA 2018年3月号28ページ参照)有安杏果さんにとって、計画を立てられず準備もしようが無い「笑顔の天下」は捉えどころのない壁だったのかも知れません。

さらに「アイドルをはじめた時から、常に『いつかは卒業するときがくる』ということは意識してきたんですよ。」(BUBKA 2018年3月号27ページ参照)と発言しているように、一生ももクロ宣言をしているメンバーとの考え方の違いも抱えていたでしょう。

「奇跡の5人と言われることがあるけど、私はあまりそう思ったことが無くて、この4人とここにいるモノノフさんで5人だと思ってます。」と卒業公演で発言していましたが、アイドルはいつか卒業するものと考えている自分はももクロにいてはいけない?と思っていたのかも知れません。


■ なぜ卒業しなければならないのか

ももクロ運営が紅白卒業宣言をした時に、この記事を書きました。
(参照記事:ももクロはなぜ紅白を卒業しなければならなかったのか)

2014年の紅白歌合戦に有安杏果さんはインフルエンザのために出場できませんでした。
その後紅白卒業が宣言され、モノノフのメッセージで埋め尽くされた衣装を着て紅白の舞台に立つという願いは叶えられることなく終わってしまいました。

2017年の『ゆく桃くる桃』 は「~第1回 ももいろ歌合戦~」と題し、紅白歌合戦を意識した構成になっていました。
また『ももいろクローバーZ 2018 OPENING ~新しい青空へ~』では、紅白で着ることができなかったメッセージ入り衣装を着て登場しました。

有安杏果さんの卒業の理由の一つに、この「紅白卒業宣言」があるように思えてなりません。
インフルエンザで欠場してしまった有安さんの願いが、「紅白卒業宣言」によって無下にされてしまったわけですから、メンバーのファンへの気持ちよりも運営方針の方が優先されてしまう世界なのだと考えてしまったのかも知れません。

また、『ももクロChan』でもイヤな企画や、一般教養の無さや料理下手なところが露呈してしまったことがイヤだったと冗談交じりに発言していました。

有安さんが好きなアーティストの曲調とももクロの曲調は全然違うというのも原因の一つだったのかな、ももクロの曲で好きな曲は一体何曲あったのかな、などと答えの出ない想像が頭を駆け巡ります。

他に気になるのが、ももクロの給与面についてです。
有安さんは堅実で安定志向だと思っていたので、スターダストという大手事務所に籍を残すことなく辞めてしまったことがとても意外でした。
籍だけ残し、実質完全休業、という形を選んでも良かった気がします。

元モーニング娘。の鞘師里保さんは卒業し海外に留学という形を取りましたが、事務所に所属したままで表立った活動は一切せずに2年以上経過しています。
有安さんが大手事務所を辞めてしまったのがとても大きな決断であることがわかります。


■ これからの4人

百田夏菜子さんは『ももクロChan』で卒業報告についてこのように語っていました。
「同志?仲間?として、女性としてとかは有安の気持ちすごくよくわかるし、やっぱり人生一度しかないので思ったように進んで欲しいなって思っています。」

ももクロの同志という立場。同性という立場。様々な視点から卒業を受け入れるしかなかったのでしょう。

リーダーとしてメンバーの卒業に何人も立ち会った百田さん。
精神的支柱だった早見あかりさんが脱退し、不動の5人かと思われたメンバーから歌唱力とダンススキルが高い有安杏果さんが卒業しました。
百田さんは個人での仕事も忙しく、実家が都心から離れているということもあり、リーダーとしての重責を感じているのかも知れません。
有安さんからメンバーへ卒業報告がなされた時に終始無言だったと言います。
すでに引き止めることもできないほどの強い意志を感じたのでしょう。

高城れにさんはそれでも「考え直してくれないかなぁ」と何度もお願いしたそうですが、やはりもっと早い段階でメンバーに相談できる状況があればより良い展開になっていたのではないでしょうか。


玉井詩織さんはいち早く自らの役回りを察知し、スポークスマン役としてファンやスタッフが目を見張るほど尽力しました。
佐々木彩夏さんはアイドルとして生きるという覚悟のようなものを感じます。

ももクロは4人でも大丈夫。ファンという5人目のももクロがいる。
有安さんが築き上げ、託したものはそう簡単に崩れ落ちないでしょう。


様々な推論を重ねてきましたが、結局は公式で語られているもの以上の事柄は表に出てきません。
4人で突き進むと決意してくれた以上、ファンとしてはどこまでもついていくだけです。

有安さんが卒業したぐらいで倒れるようなグループじゃないってことは、有安さん自身が身を持って証明してくださいました。
有安さんが「私元ももクロだったんだよ」って自慢できるぐらいでっかいグループになるので見守っていてください。


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この記事に対するコメント

ブブカの特集を読んで、少しはスッキリするかと思ったら、全然できませんでした。知りたい情報だけはスパッと切り落とされているというか。

有安さんが卒業する決心をしたのが去年の3月だというのは分かりますが、それをいつ運営が知って、どのような対応をしたのかは全く不明。3月からの9か月の話は全く分からず、一気に12月末のメンバーへの告白に飛んでしまう。

別に全てを打ち明ける必要はないのでしょうが、運営の不手際が露呈しないように隠蔽してるんじゃないかと思えてしまいます。

結局、幕張での有安さんの雄弁な表情と不器用な言葉で、卒業に関して納得はできました。でも、運営は信頼できないという気持ちはハッキリ残りました。メンバーのことは大好きなのに、チームを信じることができないのが残念です。

URL | さだまさと #J8TxtOA.

2018/02/09 18:49 * 編集 *

さだまさと様

コメントありがとうございます。


> ブブカの特集を読んで、少しはスッキリするかと思ったら、全然できませんでした。知りたい情報だけはスパッと切り落とされているというか。

ファンタジーという言葉をうまく利用してますが、多くが隠された状態でしたね。



> 別に全てを打ち明ける必要はないのでしょうが、運営の不手際が露呈しないように隠蔽してるんじゃないかと思えてしまいます。

僕もそのように感じ今回の記事を書きました。
一層運営に対する不信感が募りました。


> 結局、幕張での有安さんの雄弁な表情と不器用な言葉で、卒業に関して納得はできました。でも、運営は信頼できないという気持ちはハッキリ残りました。メンバーのことは大好きなのに、チームを信じることができないのが残念です。

有安さんの言葉を曲解して安心することなどできず、額面通りに受け取る記事も必要かと思い書いた次第です。
奇跡の5人に含まれない疎外感や、本当は10周年を迎えられると思っていたのに突然の卒業になったことなど、すべて合わせると運営の力不足だったとしか思えません。

ももクロちゃんのことは大好きなので応援をやめることはありませんが、以前よりも運営に対する疑念は深まりました。

URL | さかもと #-

2018/02/10 09:29 * 編集 *

もう、モモクロ駄目かもね………

URL | #-

2018/03/18 23:52 * 編集 *

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

> もう、モモクロ駄目かもね………

2011年付近の爆進撃はもう無いかも知れませんが、
ターゲットを変えてきているのですぐに駄目になることは無いかと思います。

協力者が多く事務所も大きいですし。

URL | さかもと #-

2018/03/20 08:04 * 編集 *

有安さんの卒業について

ソロ活動への言及がないのが不思議です。
自分は、普通にソロアーティストとして独立するために、ももクロを辞めたんだと考えてます。
2016年のココセン0.5の時点で「これからは、夢を”やり続ける”ことになるだなって」って言ってます。あれだけ歌が好きで、死ぬまで歌いつづけたいって言ってた人が、歌を捨てるとは考えにくいです。有安さんが、敬愛する武部さんとの約束もあります。

では、なぜ、ソロアーティストとしてスタダに残る道を選ばなかったのか、これはよく分かりません。川上さんが、ソロアーティストとして残ることを認めなかったとは考えづらいんですよね。年間数億円の売上を挙げられるアーティストを手放すとか考えにくいです。現にあかりんも、普通に女優としてスタダに残ってるわけですから。

やはり、これはひとつには、有安さんが言うように「普通の女の子の生活を送りたい」というのは本心ではないかと思います。
有安さんが大好きな絢香さんのことが念頭にあったのかと思います。
絢香さんは、病気の療養ということで、いったん活動中止をするだけでなく、所属事務所・レーベルとの契約を解除しました。

その間に、歌を作ってたんですね。
正確な文言は忘れましたが、復帰したライブで「予定のない日々の中で、曲を作っては何度も何度も歌ったから、レコーディングする時は迷いがなかった。」って話をしています。
有安さんも「普通の女の子の生活」という名の、予定のない生活という環境の中で曲づくりをしてみたかったのではないかと思うんです。

それでも、実質休養期間にして、スタダに残ればいいじゃないかとも思いますよね。
なぜ、スタダを辞めたか。やはり、個人事務所の設立じゃないでしょうか。

絢香さんも、休養期間中に個人事務所・個人レーベルを立ち上げましたし、仲の良いaikoさん、天童よしみさんも個人事務所です。
有安さんの、目標である長く歌い続けるアーティストになるため、aikoさんや天童さんのアドバイスも受け、個人事務所を設立するのがベストだと判断した可能性が高いと思ってます。

有安さんは、ココセン1.3、1.5の前に何度か「もうこの後は、どん底しかないかも」っていう発言をしてますが、大手事務所との契約を解除するっていうリスクを自覚しているからこその、どん底発言じゃないんでしょうか。

有安さんて、ファンにサプライズを仕掛けて喜んで貰いたいって気持ちが強いんですよね。ココセン0での9曲の新曲、ココセン1での髪を切っての、ピアノ・アコギ弾き語りなんかでも分かります。

じゃあ、次のサプライズは何かって言ったら、全部あるいはほとんどの曲を自分で作った曲でのニューアルバムとか、全国ツアー、レコーディングでの楽器演奏あたりじゃないかと思うんですが、こうなるとどうしてもももクロの活動と併行するのは難しいですよね。
全国ツアーはともかく、曲作りと楽器の演奏技術の飛躍的な向上は時間が必要ですから、ももクロを辞めても、活動休止期間は長くなるのではないかと思ってます。

ココセン1.5が終わった時点では、とりあえず2018年はないだろうと思いました。
ファンとしては、0.5→1までみたいに、自分で2曲・依頼して2曲ぐらい作りながら、ももクロと併行してのソロ活動を続けて欲しかったんですが、そういう道を選ばなかったんですね。

今回の、Twitterとインスタの運用開始は、長くなるであろう休止期間の間にファンをつなぎとめて置きたいって気持ちもあるんじゃないでしょうか。
“official”ってつけたのも、長く運用することを見越してじゃないかと。

URL | でび #xnz7s2KM

2018/03/26 02:46 * 編集 *

Re: 有安さんの卒業について

でびさん

> ソロ活動への言及がないのが不思議です。
> 自分は、普通にソロアーティストとして独立するために、ももクロを辞めたんだと考えてます。

僕もそうだと思います。
事務所に居られなくなった原因もある気がします。
独立するのも角が立つので一時引退したのではないかと思います。


> では、なぜ、ソロアーティストとしてスタダに残る道を選ばなかったのか、これはよく分かりません。川上さんが、ソロアーティストとして残ることを認めなかったとは考えづらいんですよね。

僕は川上さんとソリが合わなかったのだと思っています。
杏果ちゃんが好きな曲やソロ曲を聞けば、ももクロと方向性と全然違いますし、杏果ちゃんに対するいじり方もストレスが溜まる一方でしょうし。


> それでも、実質休養期間にして、スタダに残ればいいじゃないかとも思いますよね。
> なぜ、スタダを辞めたか。やはり、個人事務所の設立じゃないでしょうか。


そうですね。
誕生日やももクロ10周年を目前に突然引退するのは事務所がそれを許さなかったと考えられます。
杏果ちゃん自身が「私も10周年を迎えられると思ってた」と語ってるように、あのタイミングで辞めたのは本意では無かっと思います。


> 有安さんの、目標である長く歌い続けるアーティストになるため、aikoさんや天童さんのアドバイスも受け、個人事務所を設立するのがベストだと判断した可能性が高いと思ってます。


辞めたあとも天童さんと会ってたそうですからね。
いろいろアドバイスもらったでしょう。
天童さんの事務所に入っても良いと思いますし。



> 今回の、Twitterとインスタの運用開始は、長くなるであろう休止期間の間にファンをつなぎとめて置きたいって気持ちもあるんじゃないでしょうか。
> “official”ってつけたのも、長く運用することを見越してじゃないかと。


僕は杏果ちゃんが僕らに誕生日を祝わせてくれた、という面もあると思っています。
誕生日前に辞めさせた事務所への当てつけかなとか(笑)

URL | さかもと #-

2018/03/28 11:36 * 編集 *

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