07« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»09

実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

不幸洗脳社会から幸福許容社会へ 

物事というのはその人の性格が反映されやすい。
何が好きで何が嫌いなのか。
出来事に対してどんな反応をするのか。

いつもはリベラリスト(自由主義)を掲げていても、いざ別のこととなると批判的になったりする。
(ざっくり言うと、自由主義者は自由を破壊しようとする者に対してのみ反論する。どんな愚行をも容認するのが自由主義。でも「他人の自由を壊す自由」は認めない)


その「あること」というのはつまり「性」に対してだ。

性に対しての話題は、その人の本性があらわれやすい。
普段の生活では好き嫌いを抑えて人間関係を構築できても、性となると好き嫌いがはっきりするものだ。
そしてどうやら、自分の性癖とほかの人の性癖が合致してないと気が済まない人が多いようなのです。

好きな人以外とセックスする人を嫌悪したり、自分がやりたいと思わない変態プレイをしている人を嫌悪したり、性的サービス提供者を嫌悪したり。


読書家やサッカーファン。つり好きなど、自分と違う趣味の人に対し嫌悪する人は少ないというのに、これが性的な趣味となると途端に批判的になる。

AV女優の認知度はかなり上がってきたと思うが、それでもAV女優になることを快く思わない人が多いであろう。
風俗嬢となるとさらに多いだろう。



少し想像力を高めてみよう。


サッカーが大嫌いな人が大勢住んでいる村があるとする。

サッカーボールで遊んでいると「そんなことしてるとろくな大人にならない」と親に叱られる。
サッカーの試合もモザイクがかかっていて、ますます子供はモザイクの向こうを見たがります。
サッカーがうまい人は他の人から変態扱いされる。
サッカーに興味がある人は精神的に病んでいると思われている。
サッカー選手になると、もう村には戻れません。
それにサッカー選手になっても、どこか負い目を感じながら生きていくことになります。

サッカーを嫌悪する人の言い分としては、「好きでもない人と汗をかきながら肌と肌がぶつかり合うなんて、変態のすることだ。しかも相手を打ちのめそうとする気持ちは大人になると殺人の敷居が下がる。ボールを蹴ることをなんとも思わない人は、やがて動物さえも蹴るという統計が出ている。サッカー選手の寿命は短く、引退後は精神病になって終わりだ」ということらしいです。

この村にサッカーが大好きな少年がいました。
名前はそうですね。「王空ズガガ」にしますか。
ズガガ少年はサッカーが大好きで、ボールの扱いもうまいです。
サッカーをやってるので身体能力も高いし、サッカーを通じてチームワークの大切さや敵チームに敬意を持って戦うことの素晴らしさも学んでいます。
でも村の風習とは全然違うので「自分はおかしいんだろうか」といつも不安になってます。
サッカーはこんなに楽しく素晴らしいし、他の国ではスーパースターの扱いを受けているのに、この村では人として扱ってもらえない。
このような悩みを抱えています。
大人から「精神が病んでるからサッカーに興味持つんだ」と言われ、実際学校にも行く気が失せてきました。
サッカーが好きな自分に嫌悪感を抱くようになり、やがてサッカーをやめてしまいました。



ここまで読んでいただきありがとうございます。
「性」というのはこのような状況にあります。
セックスが大好きというと変な目で見られる。
セックスが嫌いな人は別に嫌いのままでいいのに、なぜかセックス好きな人を批判します。
セックスワーカー業界の人は「この業界はメンタルヘルス系が多い」と口にするそうです。
統計的にはそうでもないのに、「うちの業界はメンヘルが多い」と口にする。
実際はすべての業種でメンヘル系の割合を調べて、セックスワーカー業界と照らし合わせないとわからない。
でも世間からの負い目なのか、メンヘル系が多いと思い込んでいる。

不幸になると思っている人が多い社会では、当然不幸になるに決まってる。
周りが不幸にしていくからです。

こんな社会では「風俗嬢になると不幸になる」というのが現実となります。
王空ズガガ少年の例を見てもわかります。
周りがサッカー嫌いだと、サッカーを好きである自分自身に嫌悪していく。

不幸になるって洗脳するようなシステムができてれば、そりゃあ不幸になるでしょう。



つまり許容度で社会を幸福にするか不幸にするか決まる。
認める人が増えれば社会は幸福になります。
なぜなら不幸と感じる人が減るからです。
なんてわかりやすい解決策なんでしょうか。

「他人が気持ちよさそうにしているのをねたむ」
こんな人こそが批判されるべきです。
喜んでいる人に対し、「それは演技だ」「実際は嫌がってる」「真実の幸福が別にある」などと言うような人って精神病んでるに決まってるじゃないですかぁー
喜んでいる人を見ても一緒に喜べないって、絶対不幸になるよねぇー
(あえて同じ形式で批判してみる)


実際に体験もしてないのに批判するような奴らの言う事に耳を傾ける必要はありません。
自分の好きなものを追究していけばいい。
他人に洗脳されてわざわざ不幸になる必要はまったくない。

スポンサーサイト

テーマ: 哲学/倫理学 - ジャンル: 学問・文化・芸術

この記事に対するコメント

「普段の生活では好き嫌いを抑えて人間関係を構築できても、性となると好き嫌いがはっきりするものだ」っていうのはすごく納得です。

風俗嬢にとっては生きづらい世の中ですね。
その原因は、風俗嬢になることそのものにあるのではなく、人々の偏見が生み出している。
批判対象を見極めるべきですよね。


反論があるとすれば、
・風俗によって町の治安が悪化している
・風俗はお金のない女性につけこんだ商売だ
といったところでしょうか。

URL | madness #-

2011/01/20 06:44 * 編集 *

Re: タイトルなし

madnessさんへ

コメントありがとうございます。

> 「普段の生活では好き嫌いを抑えて人間関係を構築できても、性となると好き嫌いがはっきりするものだ」っていうのはすごく納得です。

性というのは一番その人の底が見えます。
性の不寛容は「生」への不寛容だと宮台真司も言っています。


> 風俗嬢にとっては生きづらい世の中ですね。
> その原因は、風俗嬢になることそのものにあるのではなく、人々の偏見が生み出している。
> 批判対象を見極めるべきですよね。

本文にも書いたように、「風俗嬢になると不幸になる」と思ってる人が多い分
風俗嬢は不幸になります。
嫌なら自分がやらなきゃいいだけなのに、全然関係無い人が風俗嬢になることすら嫌悪する人がいます。

風俗嬢が不幸であるとすれば、しっかり職業として認められてない部分にあります。
フェミニストどもはこれらにちゃんと批判する気がありません。
どの口がフェミニストと名乗らせてるのか。笑わせます。


> 反論があるとすれば、
> ・風俗によって町の治安が悪化している
> ・風俗はお金のない女性につけこんだ商売だ
> といったところでしょうか。


風俗店は治安を悪化する、として町から店舗型の風俗店が消えました。
でもその代わりにデリヘルなどの、無店舗型風俗が増えました。
店なら男性スタッフが客を選んだり、いざとなったら男性スタッフが出て行けるので風俗嬢は安心です。
でもホテルで1対1で会うシステムになり、風俗嬢の不安も増えます。

つまり、街をきれいにしたつもりでも、女性が危険な目に遭う可能性を高めてる、ということ。
社会的弱者にマイナス面が移動しただけのシステムは正常でしょうか。


> ・風俗はお金のない女性につけこんだ商売だ

この世にお金と関係無い仕事ってあるでしょうか。
世の多くの女性は、体を酷使し、自分の時間を削り、嫌な仕事を断れずに働いてます。
風俗嬢はメンタルを病む、と思われてますが、他の職業でもメンタルを病む人がいます。
学校の先生とか。


性的サービス提供者を批判する人は、なんとか自分が正しいと思い込ませたくて
いろいろ批判しようとします。
これらについては、松沢呉一が監修した『売る売らないはワタシが決める』という本に詳しいです。

URL | さかもと #tHX44QXM

2011/01/20 23:30 * 編集 *

・風俗によって町の治安が悪化している
このように批判するのは、部屋のホコリを冷蔵庫の下に追いやって満足しているようなものですね。


・風俗はお金のない女性につけこんだ商売だ
本人が望んでいないのにもかかわらず、貧困ゆえに風俗嬢にならざるを得ない。という女性も多くいると思います。

これはどうしましょうか。


今の社会状況で「風俗廃止!!」とするだけでは、デリヘルなどが増えて、結局は女性の危険が増すだけ、ということが、今回わかりました。
なので、やはりここでも風俗批判は見当違いというわけですね。
貧困のため風俗嬢にならざるをえない、という女性を救うため、風俗批判の前に、社会福祉を徹底させて欲しいです。

URL | madness #-

2011/01/22 01:18 * 編集 *

Re: タイトルなし

madnessさんへ


> ・風俗はお金のない女性につけこんだ商売だ
> 本人が望んでいないのにもかかわらず、貧困ゆえに風俗嬢にならざるを得ない。という女性も多くいると思います。


コンビニの店員は本人が望んでコンビニで働いてるんでしょうか。
将来の夢がコンビニ店員だったんでしょうか。
フライトアテンダントなど、将来の夢としてたものが叶った女性は
確かに望んだ職業に就けたでしょう。
でも本当に望んでた日々が訪れてるでしょうか。
どちらも「お金のため」と妥協してる面もあるでしょう。


> 貧困のため風俗嬢にならざるをえない、という女性を救うため、風俗批判の前に、社会福祉を徹底させて欲しいです。


貧困で風俗嬢にならざるをえない人が多いとは思えませんけど、社会福祉を充実させると共に、
社会が弱者を抱え込めるシステムが大事ですね。
わかりやすく言うと、近所付き合いと「金の切れ目が縁の切れ目」にならない共同性です。

多いのは、「今の生活水準を保ちたい」か「少しぜいたくをしたい」女性だと思います。
そのために自分の体を使うのは、他の全職業と一緒ですので全然批判対象にはなりません。
批判するとしたら、生活水準が下がると不幸だ、と思い込ませる社会がいけない。

URL | さかもと #tHX44QXM

2011/01/22 07:00 * 編集 *

たびたび失礼します

「今の生活水準を保ちたい」「少しぜいたくをしたい」という女性に対して風俗批判を行うのは全くもっておかしいですね。

でもやっぱり貧困の場合は状況が違ってくると思うのですが。
どんな仕事もお金のため妥協している、という側面があるのはわかります。
しかし風俗は、他の仕事と比べると、「“より”苦痛が大きいにもかかわらず働かざるをえない」という状況が起こりやすい気がします。(本人の苦痛の程度なんて調べようがないので非科学的な主張ですけど)
なぜなら、性的サービスは「給料が高く」、そして、少し語弊があるかもしれませんが、「下積みなしで簡単になれる」からです。
その点で、性的サービスは他の仕事とは異なった性質をもっていると思います。

でもよくある批判のほどんどは、「性的サービスは嫌々やってるって言うけど、他の職業とはどこが違うの?」という質問で退けられそうですね。
性的サービス提供者が生きやすい世の中になって欲しいものです。


あと、「社会が弱者を抱え込めるシステム」というのに近所付き合いがなぜ重要なのでしょうか?いまいちピンときません。
(金の切れ目が縁の切れ目」にならない共同性というのはなんとなくわかるのですが)

URL | madness #-

2011/01/23 11:21 * 編集 *

Re: たびたび失礼します

madnessさんへ

返信ありがとうございます。


> しかし風俗は、他の仕事と比べると、「“より”苦痛が大きいにもかかわらず働かざるをえない」という状況が起こりやすい気がします。(本人の苦痛の程度なんて調べようがないので非科学的な主張ですけど)
> なぜなら、性的サービスは「給料が高く」、そして、少し語弊があるかもしれませんが、「下積みなしで簡単になれる」からです。
> その点で、性的サービスは他の仕事とは異なった性質をもっていると思います。


この批判は、「女性は知らない男と性的にからむのが嫌だ」という固定観念があると思います。
風俗の方がコンビニよりも苦痛が少ない女性はいっぱいいるでしょう。
給料が高いかも知れませんが、不況の影響か全然客が来ず、一人も入れないことがあったり、
下積みなしで働けますが、技量が無いと全然客がつかない。

風俗嬢は思ってるほど不幸ではありません。
他の働いてる女性と同等の不幸さです。



> あと、「社会が弱者を抱え込めるシステム」というのに近所付き合いがなぜ重要なのでしょうか?いまいちピンときません。
> (金の切れ目が縁の切れ目」にならない共同性というのはなんとなくわかるのですが)


無縁死というのがあります。孤独死とか。
いくら社会の福祉のシステムが整備されたとしても、
孤独死しようとしてる人を見つけられなければ意味がありません。

「システム」というのは、法整備やインフラ整備という面も大事ですが、
計算不可能な部分を設計する、ということが大事です。
自然に近所づきあいしたくなるようにさせるシステムが大事です。
「週1回近所付き合い義務」という法律を作るのではなく。

民間から中学の校長になった藤原和博が行ったことがヒントになると思います。
外部からいろいろな職種の人を学校に招き、子供達に話してもらう。
子供たちは学校以外の大人と触れ合うことの重要性を学べます。

何が良いか悪いかは、その時には判断できません。
でもシステムを閉じるということは可能性を閉じることです。
窮屈な社会にしないためにも、規制には反対していきたいですね。

URL | さかもと #-

2011/01/25 23:04 * 編集 *

△top

コメントの投稿

Secret

△top

トラックバック

トラックバックURL
→http://jitsuzonfuyu.blog111.fc2.com/tb.php/445-a95008df
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△top