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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

映画『SUPER8』が描く成長 

■ 映画『SUPER8』が描く少年の成長について


スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務めた『SUPER8』を見ました。

以下ネタバレを含む感想のため、了承の上お進みください。



■ 傷・アイテム・通過儀礼



母を事故で失った少年ジョー。
友達と8mm映画を撮りながら学園生活を過ごす。

偶然列車事故に居合わせた彼らは、町が奇妙な生物に襲われていることを知る。

というようなストーリー。

スピルバーグ作品へのオマージュがところどころ見られるそうだが、そこまで映画ファンじゃない僕としては、少ししかわからず。

作品としてもDVD買うまでは行きません。
(基本的にDVD欲しくなるかどうかが作品の評価基準)

ヒロイン役の女の子ってダコタ・ファニングの妹なんだね。
確かに言われてみると顔が似てる。

彼女の演技のうまさに少年たちが惹かれる、というシーンがあるんだけど、確かに演技うまいかも。


少年たちのキャラクターも良くて、感情移入しやすいです。

爆薬マニアに映画好き。バカなノッポ。臆病もの。
それぞれが物語につながってるんですよ。
臆病ものが怯えて行動を共にしないことで父親に行き先を告げる役目になったり。
爆薬マニアも最後に活躍するし。


そして少年の成長をわかりやすく描いてます。

そのキーワードは「傷・アイテム・通過儀礼」です。

同じくスピルバーグが製作総指揮を務めた『グーニーズ』と対比させることで伝わりやすくなると思います。


『グーニーズ』の主人公マイキーはぜんそく持ちで吸引器を常に携帯しています。
『SUPER8』の主人公ジョーは母親を亡くしたという傷があり、母親の写真が入ったペンダントを常に持っています。

この傷を克服することで2人は成長したんだと観客に伝わる。
その演出として、二人はこのアイテムを捨てます。
自分の意思で手放したことにより、弱かった自分を脱ぎ捨て、力強く成長したことを描く。


最近見た邦画『ブタがいた教室』と比較するとどうか。

傷も、アイテムも、通過儀礼も描かれません。

家畜がペット化しても食べることができるのか、というテーマです。
生徒や担任の成長を描けそうですが、誰も成長が見られない。

ずっと食べる食べないの議論をし続け、結局は先生の一存で食べることに決定。
そして食べるシーンは見せない。

彼らは1年間何をしてきたんだ。
ブタと戯れてきただけなのか。

ブタと戯れ成長できない、という日本の縮図を描いたというのであれば評価しますが、絶対そんなことではないでしょう。


わかりやすく成長が描かれていると共感しやすい。

スピルバーグ製作総指揮の映画が見ててストレス無く感情移入できるのは、そういった理由があったのです。


スタッフロール中におもしろい演出があります。

彼らが撮ったゾンビ映画が見れるのです。
そこで『SUPER8』というのは、SUPER8映画祭という8mmムービーの発表会があるとわかる。
SUPER8とは8mmビデオの商品名だったんですね。

『SUPER8』という作品内で少年たちが作った映画が最後に流される。
どことなく入れ子状態な感覚に陥ります。

あらかじめこの映画自体が高度な作り物であることが明示されているわけです。

何か意味深長な感じを匂わせつつ、僕の感想はこれでおしまいです。
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テーマ: 映画感想 - ジャンル: 映画

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2011/07/15 21:57

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