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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

民度を上げるにはどうすればいいか 第1回 

■ 民度を上げるにはどうすればいいか考える 第1回



論考を始める前に、先日書いた文章を再掲する。


アーキテクチャー(社会システム設計者)。プロンプター(システムを理解し運営する者)。メッセンジャー(多くの民に伝播する者)。レセプター(受信者)。どれもが優秀じゃない国ニッポン。アーキテクチャーを育てたいが、それには優秀なレセプターがまず必要で、優秀なメッセンジャーが必要で………

アーキテクチャー
プロンプター
メッセンジャー
レセプター

社会システムを設計し、そのシステムを走らせる者がいて、その思想を国民に伝える者がいて、それを受け取る者がいる。
でもどれもレベルが低い日本。
アーキテクチャーの質を高めたいが、優秀なレセプターが必要になる。
そのためには優秀なプロンプターやメッセンジャーがいなければならず。
優秀なレセプターがいても、伝達の質が低かったら受信する質も低下するわけです。

どこから手をつければいいのか。
全体的に少しずつ上げていくしかないですね。
それが良い循環を生むことでしょう。
何年かかるかわかりませんが。


■ 良き社会システムとは何か



民度上昇のために何をすればいいのか。
今回は社会を構成する人たちを4つに分類し、それぞれの役割と、民度向上のためにすべきことを考えていきたい。

アーキテクチャー(設計者)
プロンプター(設計図を伝達者に教える者)
メッセンジャー(伝達者)
レセプター(受信者)

全4回。
第1回目は「アーキテクチャー」について考えます。


社会システムを設計する者がいなければ社会は成立しません。

良い設計者について書く前に、まずは良いシステムと悪いシステムについて考えたいと思います。


良き社会システムとはどういうものか。
常に社会システムを監視し、改善し、更新できるものが良い社会システムです。

不完全性定理が示すように、完璧な社会システムなど存在しません。
必ずバグが発生します。
だからむしろ、バグが生まれないように社会を構築するのではなく、バグが生まれた時に正常にデバッグ(バグを取り除くこと)ができる社会が理想です。


【参考文献】映画『アジャストメント』から社会システムの調整係は誰が最適かを考える


つまり良き社会システムとは想定外を想定して柔軟に改変するシステムを指します。

この世界は想定外のことが起こるのが当たり前です。
なんでもかんでも予測できていたら、とっくに誰も不幸にならずに済んでます。
予測できないのが普通なのです。
だから「想定外だった」と言って責任逃れしようとするのではなく、想定外のことが起こるのを踏まえた上で、常に最善策を模索できるような社会が素晴らしいのです。


■ アーキテクチャーを設計するのは誰か



では良き社会システムを設計するアーキテクチャーはどうやって育てれば良いのでしょうか。

ここに「アーキテクチャー・プロンプター・メッセンジャー・レセプター問題」があります。

端的に書くと、質の高いアーキテクチャーが現在居れば、すでに日本はもっともっと民度が高い社会になってました。

なぜならアーキテクチャーとは、アーキテクチャーもプロンプターもメッセンジャーもレセプターも構築する者だからです。

現状を見て、日本の民度が低いことがそのまま質の高いアーキテクチャーなんて日本にいないことを証明しているのです。


良質なアーキテクチャーが、良質なプロンプターと良質なメッセンジャーと良質なレセプターを構築する。


アーキテクチャー(政治家や学者など)、プロンプター(政治家など)、メッセンジャー(先生や芸術家など)、レセプター(市民など)。

ではアーキテクチャーはどこから生まれるか。
当然レセプター(市民など)からです。

では市民の魂に働きかけ惹起するのは誰か。
(先生や芸術家など)です。

では先生たちに、市民がわかりやすく受け取るように指導するのは誰か。
(政治家など)です。

では政治家は何を指針にして行動すべきか。
アーキテクチャー(政治家や学者など)が作った社会システムによってです。


つまりは円環。
少しでも上質な社会システムが、プロンプターとメッセンジャーとレセプターの質を高めます。
そうすることでより良質なアーキテクチャーが誕生する。


でも現状はどうか。

レセプターをバカのままで停滞させようとするものが社会システムを作り、そのプログラムをプロンプターが走らせます。
芸能人や芸術家などの熱いメッセンジャーがいても、バカな市民には受け取れません。
そもそも受信機が備わってないからです。


■ アーキテクチャーの役割とこれからすべき事



社会システムを構築するのに必要なこととはなんだろう。

1、「みんな」を幸福にする
2、柔軟にシステムを更新する


アーキテクチャーは「みんな」が幸福になれる社会を目指さなければなりません。
では「みんな」とは誰の事でしょう。
「幸福」とはどのような状態を指すのでしょう。
その幸福は、どれぐらいの期間続くのが望ましいのでしょうか。

そう。どこまでを「みんな」とするかも、何を「幸福」とするかも、どれぐらいの期間継続させるべきかも、誰にも設定できません。

「みんな」を日本人全員と設定しましょう。
じゃあ発展途上国の人たちは日本人のために永久に搾取され続けるべきなのでしょうか。

年収400万を「幸福」としましょう。
じゃあ貧乏人は幸福じゃなかったのでしょうか。

期間を100年に設定しましょう。
じゃあ200年後の日本人は現在の日本人の犠牲になるべきなのでしょうか。


つまり、1、「みんな」を幸福にする、というのは様々な見方ができるのです。
だから常に議論し続けなければならない。
正解は無いのです。

そしてそれは、2、柔軟にシステムを更新する、にも関係します。

乱暴に言うと、アーキテクチャーが設定した社会システムは必ず失敗が含まれている。
なぜなら必ず救われない存在が生まれ、必ず不幸認定される存在が生まれ、必ず幸福な期間が終了するからです。

だからこそ常に議論をし、社会システムを更新し続けなければなりません。

つまり良質なアーキテクチャーは、自ら設計した社会システムに自身を批判させ更新させるプログラムを組み込むのです。


でも現状はどうでしょう。
社会を構築する者たちは、自らの利権にすがり保身のためにまず動きます。
批判されることを何より恐れます。


なので良質なアーキテクチャーを選定するとしたら、「自分のため・保身のため・利権のため」に行動している者は即刻排除するしかありません。

そして【1、「みんな」を幸福にする】の不可能性に敏感である者を選ぶしかありません。
「みんな」とは誰か。
「幸福」とは何か。
どれぐらい存続させるべきか。
これらを常に考え続ける者こそが理想的なアーキテクチャーとなるでしょう。


アーキテクチャーがプロンプターを走らせ、メッセンジャーを引き立たせ、レセプターの受信度を高めて国を良い方向に動かします。


良質なアーキテクチャーが存在する国にするためにも、多くのレセプターである我々は批判的でなければなりません。


良質な社会システムになるために、最低の社会システムである現状を把握し、大いに批判していきましょう。



第2回は「プロンプターについて考える」です。
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テーマ: 文明・文化&思想 - ジャンル: 学問・文化・芸術

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