実存浮遊
映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。
2011.08.06 Sat. 07:43 :edit
民度を上げるにはどうすればいいか 第3回
■ 民度を上げるにはどうすればいいか考える 第3回
民度を上げるにはどうすればいいか考える 第3回はメッセンジャーについて考える」です。
社会の構成をアーキテクチャー・プロンプター・メッセンジャー・レセプターの4つに分類し、それぞれ考察していくシリーズ。
第1回は「アーキテクチャーについて考える」でした。
第2回は「プロンプターについて考える」でした。
それぞれ単独でも読めるように書いていくつもりですが、シリーズを通して読むことでさらに社会の構成が深く理解できるものになる予定です。
では論考を始める前に、アーキテクチャーとプロンプターの振り返りをしましょうか。
■ アーキテクチャーとプロンプターについて
日本人の民度(国民としての質。他国と比べた時の頭の良さ、幸福度、対応力などなど)を上げるにはどうすればいいのか。
そのために僕は日本人を4つのカテゴリに分類しました。
その4つは円環になっていて、それぞれを少しずつ向上させることで、すべてが螺旋のように民度が上がることが想像できます。
その4つとは、
アーキテクチャー(設計者)
プロンプター(設計図を伝達者に教える者)
メッセンジャー(伝達者)
レセプター(受信者)
です。
第1回では「アーキテクチャー」について考えました。
第1回を総括すると、「良いアーキテクチャーとは、自身が批判され更新されることをも組み込んだシステムを作り出せる者」となります。
第2回では「プロンプター」について考えました。
プロンプターとはテレビ番組で例えると、カンペのようなもの。
上からの指示を演者に伝えるものです。
第2回を総括すると、「正常さよりも優秀さを備えたプロンプターになれ」となります。
レセプターにアーキテクチャー書き換えの意欲が沸き立つような表現をメッセンジャーにさせます。
時代が変わればアーキテクチャーが設計したままでは対応しきれない部分があとあと出てくるのは当然の話です。
それに対して「正常なプロンプター」だと正常なプログラムゆえに何も変えられない。
一方「優秀なプロンプター」ならば、システムの不具合を踏まえているのでレセプターを教育できる。
過去2回はこのような論考でした。
では「メッセンジャー」について考えてみましょう。
■ メッセンジャーは何を伝えるべきなのか
メッセンジャーの役割は、上からの指示をレセプターに伝達することです。
わかりやすい職業で言えば、ミュージシャンや先生などが挙げられます。
メッセンジャーにとって大事な3つの要素があります。
(1) プロンプターの指示を受け取れる
(2) レセプターが受信できる信号を送る
(3) 深く思考できるメッセンジャー
それぞれ考えていきます。
メッセンジャーに必要な要素一つ目は、
(1) プロンプターの指示を受け取れる
です。
メッセンジャーはプロンプターの指示が受け取れなければ話になりません。
どのように動くのか。どう発言するのか。これらの指示がプロンプターから降りてきます。
それを理解し実行する。
このプログラムが重要です。
メッセンジャーに必要な要素二つ目は、
(2) レセプターが受信できる信号を送る
です。
メッセージを送っても、相手が読めなければ全然意味がありません。
「レセプター(受信体)」というのは神経伝達から単語をいただきました。
脳からの司令をレセプターが受け取るわけですが、様々な鍵が存在するそうです。
レセプターは鍵穴ですね。
鍵が合わなければ受信しない。
メッセンジャーも同じ。
相手に伝わるようなメッセージができることが重要です。
メッセンジャーに必要な要素三つ目は、
(3) 深く思考できるメッセンジャー
です。
第2回の「プロンプターについて考える」の時にも書きましたが、自らのシステムを疑える者が大切です。
なのでプロンプターからの司令が間違っているかもしれないと疑えるメッセンジャーが重要です。
上記の3つの重要項目とは別に、メッセンジャーにとって一番大事な要素があります。
上記の3つは言わばシステム上の重要項目。
アーキテクチャーが作ったシステムを走らせる上で必要な項目に過ぎません。
メッセンジャーにとって一番重要なこと。
それは、「魂が乗っているかどうか」です。
■ 魂を乗せて咆哮せよ 感情・単語・表現論
道徳的正しさ、あるいは、倫理的正しさ、あるいは、政治的正しさなど、いわゆる「正しい」とされるものが存在します。
子供に「これらは正しいから従いなさい」と伝えたところで、子供たちはこれらを受け入れるでしょうか。
例えば「廊下は走るな」というメッセージがある。
子供は無軌道に走り回るから危ないったらありゃしませんよ。
怪我でもされたら面倒なので、大人からすると、子供に廊下を走って欲しくない。
でも、当然非常事態の時には廊下を走って欲しい。
子供たちの安全が第一なわけで、走って転んで怪我をする以上の何かが子供たちに降り掛かろうとしているのであれば、我が身を守ってもらうために廊下を走って逃げてもらうしかない。
つまりメッセージとしては、「廊下を走るな」よりも上位に「我が身は自分で守れ」というのがあるわけです。
でもシステム的に正常で無思考なメッセンジャーは「廊下は走ってはいけない」としか教えられません。
つまり、メッセンジャーとしてではなく、自分の考えとして「お前にはこうあって欲しいんだ」という熱意が乗っかってないといけない。
人はシステムの外から発せられた言葉に揺さぶられます。
例えば、学校の先生が「テストで良い点取るなんて無意味だ」と言ったとします。
すると子供は「あれ?この人は先生なのに、学校システムとは反する発言をしている」と、メッセージに惹きつけられる。
ここでメッセンジャーに必要な3要素を改めて見直しましょう。
(1) プロンプターの指示を受け取れる
(2) レセプターが受信できる信号を送る
(3) 深く思考できるメッセンジャー
ここの(2)と(3)は、学校の先生の例で理解できたと思います。
子供たちが受信できるような信号で話す。
メッセンジャー自身が所属するシステムを理解し、その立場から発言する。
では(1)はどうか。
ここが重要。
つまりプロンプターは、メッセンジャーがシステムの外部から、魂を乗せて発言しているように演出する必要がある、ということです。
優秀なプロンプターと優秀なメッセンジャーが必要になります。
表現は魂が乗ってないと伝わらない。
単純にシステム通りに発言するだけでは、相手は底の浅さを感じ取ってしまう。
当然これは学校の先生だけではありません。
ミュージシャンも、詩人も、役者も、親も、政治家も、会社の上司も、どんな人たちもメッセンジャーとなります。
まとめます。
優秀なメッセンジャーとは、システムの外部から叫ぶ者である。
そして優秀なプロンプターは、メッセンジャーがシステムの外部から叫んでいるように演出する者である。
■ メッセンジャーの可能性
現在は誰もがメッセンジャーとなりうるインフラストラクチャーが整いつつあります。
それは、ブログやYouTubeやニコニコ動画、フェイスブック、ツイッターなどのインターネットの発達の成果です。
問題点があります。
それはメッセンジャーに必要な3要素に関連します。
(1) プロンプターの指示を受け取れる
(2) レセプターが受信できる信号を送る
(3) 深く思考できるメッセンジャー
様々なツールを用いる膨大な数のメッセンジャー達。
これらすべての人達にプロンプターが指示を出すことはまず不可能です。
アーキテクチャーをいじることで、ある特定のワードを剪定することは可能ですが、何かを言わせる、というのは難しい。
(NGワードが出たら削除する、というアーキテクチャー。ただYouTubeやニコニコ動画の投稿と削除の応酬を見ている限りでは、それもなかなか難しいか。また、「何かを言わせる」というアーキテクチャーは、例えば言わせたい発言を話題ワードランキング上位に持ってくるなどすれば、メッセンジャーを操作することは可能だろう)
また、膨大な数のメッセンジャーは、レセプターが受信できるかどうかを考えない。
かつての詩の投稿サイトを見れば一目瞭然だろう。
彼らはメッセンジャーとしてのメッセージ性は皆無で、ただ自分の存在を確認するために発言する者が多数だった。
ただ、魂が乗っている場合もあったので、その熱に反応するレセプターがいたことは確かだ。
このメッセンジャー大量発生の希望と言えば、「量」です。
大量ゆえに、重要な3要素を踏まえたメッセンジャーが出てきた、ということです。
エリートメッセンジャーが表現することで、必然的にメッセンジャーの質が高まってくることでしょう。
メッセンジャー同士の格付けにより、上位メッセンジャーがますます発言力を持つことになる。
メッセンジャーの発言力を高めるメッセンジャーの登場。
メッセンジャー同士の螺旋上昇。
ただ、ひとつの懸念があります。
それは、インターネットというシステム内で閉じているということです。
■ 共同体を突き抜けろ
メッセンジャーは今後どうすればいいのか。
日本人の民度を上げるにはどうすればいいのか。
キーワードは「共同体を突き抜けろ」です。
アーキテクチャーの設計上、プロンプターの数に制限があります。
そしてメッセンジャーも活動範囲が決まっている。
だから発言する相手が決まってくる。
先生なら生徒。政治家なら投票所に行く層。ミュージシャンならファン、といった具合に。
なので、この共同体を渡り歩くメッセンジャーが必要になります。
そのためにはやはりインターネットツールが重要になってくる。
すなわち、インターネットを利用していない層を巻き込む、ということです。
インターネットを利用したメッセンジャーの利点は、多くの人に瞬時に伝えられる点です。
ネットユーザーが拡大することが重要です。
各方面がインターネットという場に集まってきて、玉石混交の末にエリートメッセンジャーが頂点に立つ。
素晴らしいですね。
そしてこのエリートメッセンジャーは、他のメッセンジャーに対して「プロンプター的振る舞い」もできる。
連載を重ねるごとに、民度上昇の構図が段々明確になってきました。
そしてこの「民度を上げるにはどうすればいいか考える」はいよいよ大問題に突入していきます。
それは「レセプター問題」です。
第4回では、レセプターの受信問題について考えます。
民度を上げるにはどうすればいいか考える 第3回はメッセンジャーについて考える」です。
社会の構成をアーキテクチャー・プロンプター・メッセンジャー・レセプターの4つに分類し、それぞれ考察していくシリーズ。
第1回は「アーキテクチャーについて考える」でした。
第2回は「プロンプターについて考える」でした。
それぞれ単独でも読めるように書いていくつもりですが、シリーズを通して読むことでさらに社会の構成が深く理解できるものになる予定です。
では論考を始める前に、アーキテクチャーとプロンプターの振り返りをしましょうか。
■ アーキテクチャーとプロンプターについて
日本人の民度(国民としての質。他国と比べた時の頭の良さ、幸福度、対応力などなど)を上げるにはどうすればいいのか。
そのために僕は日本人を4つのカテゴリに分類しました。
その4つは円環になっていて、それぞれを少しずつ向上させることで、すべてが螺旋のように民度が上がることが想像できます。
その4つとは、
アーキテクチャー(設計者)
プロンプター(設計図を伝達者に教える者)
メッセンジャー(伝達者)
レセプター(受信者)
です。
第1回では「アーキテクチャー」について考えました。
第1回を総括すると、「良いアーキテクチャーとは、自身が批判され更新されることをも組み込んだシステムを作り出せる者」となります。
第2回では「プロンプター」について考えました。
プロンプターとはテレビ番組で例えると、カンペのようなもの。
上からの指示を演者に伝えるものです。
第2回を総括すると、「正常さよりも優秀さを備えたプロンプターになれ」となります。
レセプターにアーキテクチャー書き換えの意欲が沸き立つような表現をメッセンジャーにさせます。
時代が変わればアーキテクチャーが設計したままでは対応しきれない部分があとあと出てくるのは当然の話です。
それに対して「正常なプロンプター」だと正常なプログラムゆえに何も変えられない。
一方「優秀なプロンプター」ならば、システムの不具合を踏まえているのでレセプターを教育できる。
過去2回はこのような論考でした。
では「メッセンジャー」について考えてみましょう。
■ メッセンジャーは何を伝えるべきなのか
メッセンジャーの役割は、上からの指示をレセプターに伝達することです。
わかりやすい職業で言えば、ミュージシャンや先生などが挙げられます。
メッセンジャーにとって大事な3つの要素があります。
(1) プロンプターの指示を受け取れる
(2) レセプターが受信できる信号を送る
(3) 深く思考できるメッセンジャー
それぞれ考えていきます。
メッセンジャーに必要な要素一つ目は、
(1) プロンプターの指示を受け取れる
です。
メッセンジャーはプロンプターの指示が受け取れなければ話になりません。
どのように動くのか。どう発言するのか。これらの指示がプロンプターから降りてきます。
それを理解し実行する。
このプログラムが重要です。
メッセンジャーに必要な要素二つ目は、
(2) レセプターが受信できる信号を送る
です。
メッセージを送っても、相手が読めなければ全然意味がありません。
「レセプター(受信体)」というのは神経伝達から単語をいただきました。
脳からの司令をレセプターが受け取るわけですが、様々な鍵が存在するそうです。
レセプターは鍵穴ですね。
鍵が合わなければ受信しない。
メッセンジャーも同じ。
相手に伝わるようなメッセージができることが重要です。
メッセンジャーに必要な要素三つ目は、
(3) 深く思考できるメッセンジャー
です。
第2回の「プロンプターについて考える」の時にも書きましたが、自らのシステムを疑える者が大切です。
なのでプロンプターからの司令が間違っているかもしれないと疑えるメッセンジャーが重要です。
上記の3つの重要項目とは別に、メッセンジャーにとって一番大事な要素があります。
上記の3つは言わばシステム上の重要項目。
アーキテクチャーが作ったシステムを走らせる上で必要な項目に過ぎません。
メッセンジャーにとって一番重要なこと。
それは、「魂が乗っているかどうか」です。
■ 魂を乗せて咆哮せよ 感情・単語・表現論
道徳的正しさ、あるいは、倫理的正しさ、あるいは、政治的正しさなど、いわゆる「正しい」とされるものが存在します。
子供に「これらは正しいから従いなさい」と伝えたところで、子供たちはこれらを受け入れるでしょうか。
例えば「廊下は走るな」というメッセージがある。
子供は無軌道に走り回るから危ないったらありゃしませんよ。
怪我でもされたら面倒なので、大人からすると、子供に廊下を走って欲しくない。
でも、当然非常事態の時には廊下を走って欲しい。
子供たちの安全が第一なわけで、走って転んで怪我をする以上の何かが子供たちに降り掛かろうとしているのであれば、我が身を守ってもらうために廊下を走って逃げてもらうしかない。
つまりメッセージとしては、「廊下を走るな」よりも上位に「我が身は自分で守れ」というのがあるわけです。
でもシステム的に正常で無思考なメッセンジャーは「廊下は走ってはいけない」としか教えられません。
つまり、メッセンジャーとしてではなく、自分の考えとして「お前にはこうあって欲しいんだ」という熱意が乗っかってないといけない。
人はシステムの外から発せられた言葉に揺さぶられます。
例えば、学校の先生が「テストで良い点取るなんて無意味だ」と言ったとします。
すると子供は「あれ?この人は先生なのに、学校システムとは反する発言をしている」と、メッセージに惹きつけられる。
ここでメッセンジャーに必要な3要素を改めて見直しましょう。
(1) プロンプターの指示を受け取れる
(2) レセプターが受信できる信号を送る
(3) 深く思考できるメッセンジャー
ここの(2)と(3)は、学校の先生の例で理解できたと思います。
子供たちが受信できるような信号で話す。
メッセンジャー自身が所属するシステムを理解し、その立場から発言する。
では(1)はどうか。
ここが重要。
つまりプロンプターは、メッセンジャーがシステムの外部から、魂を乗せて発言しているように演出する必要がある、ということです。
優秀なプロンプターと優秀なメッセンジャーが必要になります。
表現は魂が乗ってないと伝わらない。
単純にシステム通りに発言するだけでは、相手は底の浅さを感じ取ってしまう。
当然これは学校の先生だけではありません。
ミュージシャンも、詩人も、役者も、親も、政治家も、会社の上司も、どんな人たちもメッセンジャーとなります。
まとめます。
優秀なメッセンジャーとは、システムの外部から叫ぶ者である。
そして優秀なプロンプターは、メッセンジャーがシステムの外部から叫んでいるように演出する者である。
■ メッセンジャーの可能性
現在は誰もがメッセンジャーとなりうるインフラストラクチャーが整いつつあります。
それは、ブログやYouTubeやニコニコ動画、フェイスブック、ツイッターなどのインターネットの発達の成果です。
問題点があります。
それはメッセンジャーに必要な3要素に関連します。
(1) プロンプターの指示を受け取れる
(2) レセプターが受信できる信号を送る
(3) 深く思考できるメッセンジャー
様々なツールを用いる膨大な数のメッセンジャー達。
これらすべての人達にプロンプターが指示を出すことはまず不可能です。
アーキテクチャーをいじることで、ある特定のワードを剪定することは可能ですが、何かを言わせる、というのは難しい。
(NGワードが出たら削除する、というアーキテクチャー。ただYouTubeやニコニコ動画の投稿と削除の応酬を見ている限りでは、それもなかなか難しいか。また、「何かを言わせる」というアーキテクチャーは、例えば言わせたい発言を話題ワードランキング上位に持ってくるなどすれば、メッセンジャーを操作することは可能だろう)
また、膨大な数のメッセンジャーは、レセプターが受信できるかどうかを考えない。
かつての詩の投稿サイトを見れば一目瞭然だろう。
彼らはメッセンジャーとしてのメッセージ性は皆無で、ただ自分の存在を確認するために発言する者が多数だった。
ただ、魂が乗っている場合もあったので、その熱に反応するレセプターがいたことは確かだ。
このメッセンジャー大量発生の希望と言えば、「量」です。
大量ゆえに、重要な3要素を踏まえたメッセンジャーが出てきた、ということです。
エリートメッセンジャーが表現することで、必然的にメッセンジャーの質が高まってくることでしょう。
メッセンジャー同士の格付けにより、上位メッセンジャーがますます発言力を持つことになる。
メッセンジャーの発言力を高めるメッセンジャーの登場。
メッセンジャー同士の螺旋上昇。
ただ、ひとつの懸念があります。
それは、インターネットというシステム内で閉じているということです。
■ 共同体を突き抜けろ
メッセンジャーは今後どうすればいいのか。
日本人の民度を上げるにはどうすればいいのか。
キーワードは「共同体を突き抜けろ」です。
アーキテクチャーの設計上、プロンプターの数に制限があります。
そしてメッセンジャーも活動範囲が決まっている。
だから発言する相手が決まってくる。
先生なら生徒。政治家なら投票所に行く層。ミュージシャンならファン、といった具合に。
なので、この共同体を渡り歩くメッセンジャーが必要になります。
そのためにはやはりインターネットツールが重要になってくる。
すなわち、インターネットを利用していない層を巻き込む、ということです。
インターネットを利用したメッセンジャーの利点は、多くの人に瞬時に伝えられる点です。
ネットユーザーが拡大することが重要です。
各方面がインターネットという場に集まってきて、玉石混交の末にエリートメッセンジャーが頂点に立つ。
素晴らしいですね。
そしてこのエリートメッセンジャーは、他のメッセンジャーに対して「プロンプター的振る舞い」もできる。
連載を重ねるごとに、民度上昇の構図が段々明確になってきました。
そしてこの「民度を上げるにはどうすればいいか考える」はいよいよ大問題に突入していきます。
それは「レセプター問題」です。
第4回では、レセプターの受信問題について考えます。
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« amazonとYouTubeの新機能について
キス我慢 »
この記事に対するコメント
こんにちは。
こんにちは。AKAです。この連載はとても面白いです。ありがとうございます。
>優秀なメッセンジャーとは、システムの外部から叫ぶ者である。
納得です。そしてシステム外部からの叫びには、
内容だけでなく、身振りや声質、目の輝き、そういった「雰囲気」に
魅力を感じてしまうところがありますね。それが
>そして優秀なプロンプターは、メッセンジャーがシステムの外部から叫んでいるように演出する者である。
につながるのだと思いました。いわゆるプロデュースによるキャラ付けですね。
そして私のような一介の公務員であっても、お客様(市民)と会話をしている中で感じることは、「公務員と言う立場を超えて本音で話せたとき、相手は心を開いてくれることが多い」ということです。
しかしこれすらも、「演出」なのでしょうか?
私が実はそれを演技としてしてやっている、つまり「業務命令を超えて、本当に一人の人間として仕事に当たっている様に見せている」ことも、あると思います。それは社会人としてのスキルの範囲内で。
ただ、そうでない場合、私にそういう演出を加えている存在というのは何なのでしょうか。
集団無意識(?)であったり、神と呼んだりするものなのでしょうかね?
それとも、私の思考・思想に影響を与えてきた数々の経験(友人との会話や奥田民生の歌詞やジョジョの台詞やさかもとさんの言葉など)がそうさせている、と言えるのでしょうか。
その辺がよく分かりません。
それから、現在の民度というのは、当然アーキテクチャー・プロンプター・メッセンジャー・レセプターの総合の民度ということですよね。
比率としてはレセプターが多いのかもしれないですし、というか全員がレセプターであり、場合によってはアーキテクチャーやプロンプターを兼ねているのかもしれません。
気になるのは、民度がまだ低いレセプターである人が、別の方面で例えばそれ以上の民度を誇るメッセンジャーであることってありえるのかな、ということです。
この4つの種類以外に俯瞰する立場(この記事を書いているさかもとさんの様な立場)が必要なんじゃないのかな、と言う風に思えてしまってならないのです。
URL | AKA #-
2011/08/06 08:58 * 編集 *
Re: こんにちは。
AKAさんへコメントありがとうございます。
> この連載はとても面白いです。ありがとうございます。
おもしろいと言っていただけると大変はげみになります。
ありがとうございます。
> 集団無意識(?)であったり、神と呼んだりするものなのでしょうかね?
> それとも、私の思考・思想に影響を与えてきた数々の経験(友人との会話や奥田民生の歌詞やジョジョの台詞やさかもとさんの言葉など)がそうさせている、と言えるのでしょうか。
> その辺がよく分かりません。
理想的なプロンプターの仕業です。
回答になってませんが。
何かプロンプター装置が存在している。
それは、内部システムから外れてメッセージを送ることで利点が感じられるように教育してくれるでしょう。
AKAさんのように成功体験がますます動機づけるのかもしれません。
連載で「人だけにあらず」ということも付け加えることにします。
> それから、現在の民度というのは、当然アーキテクチャー・プロンプター・メッセンジャー・レセプターの総合の民度ということですよね。
> 比率としてはレセプターが多いのかもしれないですし、というか全員がレセプターであり、場合によってはアーキテクチャーやプロンプターを兼ねているのかもしれません。
> 気になるのは、民度がまだ低いレセプターである人が、別の方面で例えばそれ以上の民度を誇るメッセンジャーであることってありえるのかな、ということです。
僕が理想とするのは、レセプターがいずれアーキテクチャーやプロンプターやメッセンジャーに昇格する、というものです。
民度の低いレセプターの魂の叫びが、他のレセプターの民度上昇に役立つことはあるでしょうね。
なのでそういう場をアーキテクチャーが提供する必要があります。
すなわちソーシャルメディアを規制しないとかですね。
> この4つの種類以外に俯瞰する立場(この記事を書いているさかもとさんの様な立場)が必要なんじゃないのかな、と言う風に思えてしまってならないのです。
光栄です。
社会学者の宮台真司さんは自身をショーシャルデザイナーと呼びます。
社会のデザインをつくるもの。つまりアーキテクチャーですね。
僕の中ではAKAさんがおっしゃるような存在はアーキテクチャーに含みます。
URL | さかもと #tHX44QXM
2011/08/08 07:29 * 編集 *
お返事遅くなり失礼しました。
>何かプロンプター装置が存在している。
それは、内部システムから外れてメッセージを送ることで利点が感じられるように教育してくれるでしょう。
AKAさんのように成功体験がますます動機づけるのかもしれません。
人智を超えたものが存在している、ということでしょうか。
まだ分からないことが沢山ありますが、連載の続きを期待しております。
>何かプロンプター装置が存在している。
それは、内部システムから外れてメッセージを送ることで利点が感じられるように教育してくれるでしょう。
AKAさんのように成功体験がますます動機づけるのかもしれません。
人智を超えたものが存在している、ということでしょうか。
まだ分からないことが沢山ありますが、連載の続きを期待しております。
URL | AKA #-
2011/08/15 00:35 * 編集 *
Re: タイトルなし
AKAさんへコメントありがとうございます。
> >何かプロンプター装置が存在している。
> それは、内部システムから外れてメッセージを送ることで利点が感じられるように教育してくれるでしょう。
> AKAさんのように成功体験がますます動機づけるのかもしれません。
>
> 人智を超えたものが存在している、ということでしょうか。
僕が理想とするのは、人智を超えたように見える部分も操作できるぐらいまで行きたいです。
無意識に「そうするようにすることが良きことと動機づけられる」というような。
やはりアーキテクチャーが大切です。
URL | さかもと #tHX44QXM
2011/08/15 07:34 * 編集 *
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