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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

映画『フェイス/オフ』と関係性の剥奪 

映画『フェイス/オフ』をやっと見れました。

ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジが主演。
ジョン・ウー監督。


ジョン・ウー監督と言えば二丁拳銃と鳩とスローモーションですね。
今回も全部出ました。


FBI捜査官のジョン・トラボルタとマフィアのえらい奴であるニコラス・ケイジの戦い。

ニコラス・ケイジを逮捕するも、爆弾テロの情報がわからず、「だったらトラボルタとケイジの顔をすげ替えて潜入捜査すりゃあいいじゃん」って流れに。

すごいね。


楳図かずおの『洗礼』を思い出す。

大女優いずみは老いとあざに悩まされる。

美少女上原さくらを授かったいずみ。

いずみは美貌を取り戻すべく、いずみの脳と自分の脳をすげ替える。

オチを言うので『洗礼』を読んだこと無い人は以下数行を読み飛ばしてください。





すべてはさくらの思い込みだった。
脳を移植したと思い込んださくらは、自分がいずみであるかのように振舞っていただけだったのだ。





『フェイス/オフ』も『洗礼』と似ているのかと思った。

FBI捜査官のトラボルタは体型まで変えたとされましたが、マフィアのニコラス・ケイジは顔だけ変えて体型はそのままのはず。
だけど体型がしっかりトラボルタになってました。

だから実は顔を入れ替えたのはマフィアニコラス・ケイジの思い込みで、顔すげ替えなんて行われてなかったのではないか、と思ったんですけどね。違いました。


ニコラス顔になったFBI捜査官は、妻に会いに行くが本人と気づいてもらえない。
ニコラス顔の旦那に「奴と俺は血液型が違う」と言い医者の妻は血液型を調べることで今家にいる旦那が偽物だと気づく。


ではもし妻が医者じゃなかった、どこで旦那が偽物であると気づけただろう。
そもそもニコラス顔をした自称旦那が嘘をついてたとしたらどうか。


つまり顔が変わった程度で。血液型が不明な程度で崩れる関係性だということだ。


『フェイス/オフ』は共同性のもろさを描いた作品だ。

顔が変わってしまうと誰にも気付かれない。
言葉は届かないし身振り手振りでも本人とは思われない。


我々は言葉で通じるような、身振り手振りで通じるような関係性を築かなければならない。

信頼とはなんなのか。
顔が変わっても関係性が崩れない信頼とはなんなのか。
それを考えることが大事だ。

『フェイス/オフ』を見て信頼性についてもう一度考えよう。

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テーマ: 映画感想 - ジャンル: 映画

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