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実存浮遊

映画やアイドルなどの文化評論。良い社会になるために必要な事を模索し書き続けます。

映画『ゴールデンスランバー』の関係性の強固さ 

伊坂幸太郎原作の映画『ゴールデンスランバー』を見ました。

伊坂原作と言えば『アヒルと鴨のコインロッカー』も見たことあるけど、洋楽がキーアイテムとして出てきます。
『ゴールデンスランバー』ではビートルズの曲が出てくる。
ゴールデンスランバーとは黄金のまどろみという意味らしい。


主人公の青柳(堺雅人)は学生時代の友人に呼び出され釣りに行くことに。
だが友人はスーツ姿。
その違和感にも気づかないほどお人よしな人物だ。


その友人は告げる。
「お前はオズワルドにされるぞ」

近くの通りでは新総理の凱旋パレードが行われている。
そして爆弾テロ。
逃げる青柳。
友人が乗ってる車も爆発した。

状況が飲み込めないまま走り出す。


爆弾テロの犯人に仕立て上げられ、国家権力から逃げ続ける男のお話。

青柳は信頼と運によりなんとか生きながらえる。
そう、先日感想を書いた『フェイス/オフ』とは対の関係にある。

『フェイス/オフ』は表層が変わってしまう程度で失ってしまう信頼性を描いている。

一方『ゴールデンスランバー』はたとえ国家権力により周到に捏造されたとしても、これまでの関係性の絆の方が強固であることを描く。

青柳を犯人と仕立て上げる証拠が捏造され、それが放送され続ける。
それでも青柳と関係を持った人物たちは、青柳が犯人ではないことを直感で理解していた。

親はもちろん後輩や同僚などあっさりと信じる。


『ゴールデンスランバー』は示唆的だ。

関係性の絆が無ければ我々は生きていけない。

だが国家の言いなりになるより他ない。

エンディングも決してハッピーエンドではない。
顔を変え名前を失いそれでも生きていく主人公。
癖だけが彼の青柳としての証明をするだけだ。

これも『フェイス/オフ』とは対比的だ。

癖や仕草では絶対に気付かれないジョン・トラボルタに対し、エレベーターの押し方だけで元恋人にバレる青柳。


表層の情報を失ってしまうことで危機に陥ってしまう『フェイス/オフ』と、表層の情報を消されることでより絆が強固になる『ゴールデンスランバー』。

どちらが正しいか。

おそらく正しいか間違ってるかは問題ではない。
大事なのは、このふたつの映画から何を学ぶか、ということだろう。

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テーマ: 映画感想 - ジャンル: 映画

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